“ゆいぽん”という可愛らしい愛称からは想像できないくらい、ダンスがキレッキレ。「笑わないアイドル」と言われた欅坂46の一期生としてデビューした小林由依さんは、反骨精神を前面に出した楽曲に激しいパフォーマンスで魂を吹き込んできた存在。どこか物憂げな表情やスラリとした美貌も相まって、“クールビューティー”な女神として同性ファンからも絶大な支持を得てきた。

が、最近はちょっと様子が違う。以前よりも、明らかに笑顔を見せる瞬間が増えた。2冊目の写真集『意外性』では、タイトル通り、これまでにないくらい楽しそうでリラックスした自然体の姿を披露している。

2020年10月にグループ名が櫻坂46に変更。昨年は個人的に3ヶ月の休養期間を設けた。コロナ禍でキャリア最大級のターニングポイントに直面していた彼女は、何を考え、何を得たのか? 常にステップアップを見据えて進化を続けてきたアイドルの胸中に迫るインタビューを2回に分けてお届けする。

小林由依2nd写真集「意外性」より 撮影/柴田文子
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笑わないアイドルの新境地

もともと人見知りを自覚していて、口調も穏やかで性格も謙虚。自信満々に自分のことを語るタイプではないけれど、2冊目の写真集『意外性』は表現者・小林由依として確かな手応えを得られたらしい。

「ファースト写真集は10代のその時にしか撮れないものが撮れました。そこから3年以上経って、せっかく2冊目を出させてもらえるなら、ちゃんと被写体として成長した姿を見せたいと思って撮影に挑みました。『with』の専属モデルになって、表情もポージングも表現の幅が広がりましたし、実際、自分のいろんな一面が出ていて、我ながら見応えのある写真集になったのではないかと思います(笑)」

屋久島の雄大な自然の中で撮影されたカットでは、無邪気に思いっきり笑う姿を見せている。ハッピーなオーラに引き寄せられて、予想外のゲストも登場。

「屋久島の道端で偶然出会った猫とツーショットを撮らせてもらいました。人懐っこい猫なのか、しっかりカメラ目線で写真に映ってくれて。合成写真じゃないし、“俳優猫”を雇ったわけでもないですよ(笑)。あまりにも可愛くて、私は猫好きなのでテンションが上がりっ放しでした。他にも、浜辺の撮影では前日まで振っていた雨の影響で巨大な水たまりができていて、水面に空が映る幻想的な一枚を撮ることができたんです。本当に幸運の連続でした」

ファースト写真集を発売した19歳の頃は、カメラマンのリクエストに応えることに必死。まだソロ活動に慣れていなかったし、その初々しさが武器でもあった。22歳になった今は、その場の状況に応じて遊びゴコロも表現できるように。

「現場に差し入れとして用意していただいたさくらんぼがすごく美味しそうで、ついかじったらそれが通常版の表紙に採用されて(笑)。他にも、私服のまま撮ってもらったカットもありますし、その時々のシチュエーションに合わせて自由にやらせてもらいました。『with』で何度もご一緒していたスタッフさんに囲まれていたので、意見交換もしやすかったですし、リラックスして素の自分を出すことができたのかなと」