2022.09.22

国葬「大失敗」で岸田首相が崖っぷち…そのウラで始まった「ポスト岸田」争いの実情

支持率の下落が止まらない…!
安積 明子 プロフィール

安倍元首相の国葬儀については、「安倍さんを持ち上げたら、その支持層を掴める」と安直な判断が裏目に出たといえる。確かに安倍元首相が非業の死を遂げた直後は、国民から同情が集まった。7月のNHKの世論調査でも、安倍国葬儀を「評価する」は49%に対して「評価しない」は38%で、国葬儀賛成は多数派だった。

しかし今では国葬儀については各社の世論調査では否定派が肯定派を上回る。共同通信の9月の調査では、「賛成」と「どちらかといえば賛成」を加えて38%に対して、「反対」と「どちらかといえば反対」が59%と過半数を占めている。フジテレビと産経新聞の共同調査でさえ、国葬儀についての岸田首相の説明を72.6%が「納得できない」と回答し、「納得できる」は18.9%に過ぎない。

 

不十分な説明を繰り返すばかり

実際に9月8日に岸田首相が衆参両院の議院運営委員会の閉会中審査で行った説明は、これまで会見などで述べてきたものを繰り返すのみで不十分なものだった。

もっとも「丁寧に説明した」と岸田首相は強調するが、「首相在任期間が憲政史上最長の8年8か月」「経済や外交で実績を残した」「各国が弔意を表明」「選挙運動中の非業の死」の4要件を強調するものの、最終的には「総合的な判断」に委ねている。

また世論の批判が多いことについて岸田首相は「説明が不十分との部分があると認識している。国民の理解が重要との点を念頭に置き、説明責任を果たし続けていかなければならない」と述べたが、その後にその責任を果たそうとする様子もない。

そもそも内閣府設置法で「国の儀式」を内閣が行えるとしても、多くの国民の意思に反するものを行えるものなのか。国民主権を担保するために、少なくとも司法や立法への根回しは必要だったはずだ。何より多くの国民の反対の中で行う国葬儀を、果たして故人が喜ぶものなのか。

また問題なのは国葬儀に反対する野党議員の一部が欠席の返信をSNSで拡散し、さらに国民を分断しようとしていることだ。故人に対して敬意を払うという最低限のマナーに反し、あまりにも礼を欠いている。

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