食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。音楽界の“グルメ番長”ホフディランの小宮山雄飛さんおすすめの海鮮居酒屋をご紹介。魚好き必見です!

小宮山雄飛さんのおすすめグルメ一覧▶︎

 

豊洲の仲卸業者だからこそできるコスパ抜群の魚介料理

お酒好きとしてさまざまな居酒屋で飲み歩いてきた雄飛さんを驚かせたお店が、虎ノ門にある「築地 刺天」。

豊洲市場の老舗水産会社が運営しているという、海鮮居酒屋。美味しいお魚を安く提供するというポリシーからか、内装や机・椅子などはちょっと簡易的な感じなのですが、かしこまってなくて僕はむしろそこが好き!」

江戸時代、日本橋に魚河岸があったころから続く仲卸「加藤水産」が、2018年にオープンしました。

「まだ外が明るい夕方頃に、さくっと魚をツマミに一杯。それこそ昔の築地市場や、海の家で飲んでるような気軽な感じが楽しいのです。クジラベーコンあたりで焼酎をグビグビやっている横で、がっつり海鮮丼を頬張る近隣のOLがいたりして、そういう光景もまた虎ノ門らしくて酒の肴になるのです」

そう、シチュエーションもいいのです。そして、なんといってもこちらの魅力といえば……。

「車海老の踊り喰いや、生きたアワビの刺身など、水産会社ならではの新鮮な魚介メニューが破格の値段で食べられます」

雄飛さんの言う車海老とアワビは店頭のいけすに入っていて、注文を受けてからお店の方がそこへ取りに行きます。

「これを今から刺身にします」と見せてくれて、そこから手際よく調理し、提供されるというエンタメ感あふれる一品。

車海老踊り喰い 1尾 100円(手前)、活あわび刺し 1個 400円

アワビは身のコリッ、しっとりさも感じられ、上質。肝は臭みもなくまろやかで、新鮮なのがよくわかります。

そして、車海老。醤油をつけてパクっと食べると、プリプリを超えた弾けるような弾力! これまた新鮮さを物語ります。日によって産地は異なりますが、沖縄や大分が多いそう。

「海老の頭を揚げてくれたり、細かいサービスもうれしい」

そうなんです。踊り食いの車海老は頭の部分を素揚げして出してくれるのです。これがパリパリっとしてたまりません。さて、この2品のお値段ですが、アワビが1個400円で、車海老はなんと1尾100円!

店主の安田賢二さんが「我々が損をしてもいいと思いながら自信を持ってお出ししています。絶対に食べてほしい!」と言う赤字メニュー。これらは夜のみの提供。100ml 400円〜の日本酒と合わせたくなること必至です。