社員が大量に退職…銀行支店長が「女子ボス」の嫌がらせを見て見ぬ振りした「驚愕のワケ」

異様な組織構造

私は普段、産業カウンセラーとして、政府機関や様々な会社組織のカウンセリング室で、働く人のメンタルヘルスケアを担当しています。

カウンセリングをしていると、「新人がつぎつぎと辞めて困っている」といった上司からの相談や、辞めたいと思っている新入社員からの相談がよく寄せられます。

私が見てきたケースでは、ある原因で辞める人が少なくありませんでした。

普段マスコミには取り上げられにくい要素も含んでいて、注目してみる価値は大いにありそうです。今回はそれについて、事例をもとに説明しようと思います。

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新しくやってきた支店長

ある銀行の支店に業界歴の長い佐野さん(48歳、仮名 [以下同])が新しい支店長としてやってきました。彼は経営手腕をかわれて着任し、当初は立ち居振る舞いや鋭い着眼点から「仕事ができる有能な支店長」として期待されていました。

また、この頃この支店ではある人間関係が裏で問題となっており、スタッフからはその問題を解決してくれるのではないかと密かに関心が寄せられていました。

その問題というのは、一人の40代の女性社員による陰湿ないじめや嫌がらせによって一部のスタッフが業務に集中できないと悩んでいる、というものでした。

これによって、スタッフ全体で、信頼関係が崩れつつある状態だったそうです。

その女性の名前は、小笠原さんといい、攻撃的な物言いとふてぶてしい態度で「支店長」を気取っていたといいます。

ただ、支店では一番のベテランで、取り巻きもいて、だれも逆らうことはできない存在でした。

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