2022.09.23

500万円をインデックスファンドに突っ込み「絶望」した55歳男性、その「根本的な間違い」

新屋 真摘 プロフィール

少し細かい話になりますが、投資ではその資産クラス(投資対象となる資産の種類や分類)ごとに「期待リターン」と「リスク」が算出されています。

例えば日本の年金を運用しているGPIFの資料()では、国内株式の期待リターンは5.6%、リスクは23.14%とあり、年間最大損失の目安は40.68%です。(出所:年金積立金管理運用独立行政法人「2020年度 業務概況書」P.35)

この数字の意味するところは、下がる場合は半値近くにまで値下がりする可能性があるということです。これを知っていて投資するのと知らないで投資するのでは、相場が大きく動いた時、特に下落時の気の持ち方が違ってきます。

投資金額は大きくなればなるほど、どれくらいのリスクを許容出来るか=「リスク許容度」の把握が肝になります。

〔PHOTO〕iStock
 

またリスクの話はどうしてもイメージだけの話になりがちですが、パーセントではなく金額で考えるということも大切です。例えば私はセミナーで、1000万円投資をした場合、いくらの損失まで耐えられますか? という質問をしています。

・10%の下落に耐えられる つまり100万円の損失に耐えられる
・30%の下落に耐えられる つまり300万円の損失に耐えられる
・50%の下落に耐えられる つまり500万円の損失に耐えられる

何%の下落まで耐えられるかではなく、具体的な金額、例えば200万円下がったら耐えられるかと自分に問いかけて想像していただくと、より現実味が増すかと思います。Nさんの場合も、投資額が大きくなった分、下落のインパクトも大きくなったわけです。

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