2022.09.27

習近平が「米国排除」へ…! “ロシア“弱体化”のウラで「反米同盟」強化で、日本、韓国、シンガポールが「中国と決別する日」…!

福島 香織 プロフィール

「西側諸国」を排除せよ

トウ小平が改革開放を言い出したとき、中国としては国際経済、特に米国からは利益を得たかっただけであり、心からグローバル経済の一員となって米国の戦略的パートナーになりたいと思ったことはなかった、とリーは指摘する。

中国が国際貿易に参与してきた目的は、最初から、韜光養晦、つまり中国の国家実力をひそかに蓄積し、西側国家と対抗するためであったという。

 

だが、トウ小平路線を打ち切ろうとする習近平は、ユーラシア経済を整理、統合し、中国を中心とした経済体をつくり、その中で米国、ドル機軸に頼らないサプライチェーンを完結させよう、と考えている。

リー氏によれば、中国の一帯一路はこの構想の一部であり、一帯一路の短期目標としては中国企業に投資機会を与えることだが、長期的な戦略目標はこれら地域にインフラ建設を行い、中国と連結し、なおかつ中国に有利な方法で運営することだという。

そしてユーラシアの中国式ビジネスモデルに、あとから西側国家が入り込めないように囲いこむ。

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