「父さんのおじいさんはなぁ、殿様家系で、本家がある岩手にはまだ鎧や刀が残ってるそう なんだ。一度でいいから行ってみたい」。バービーさんの父親がこう繰り返していたことから始まった「実家のルーツを巡る旅」。

前編【父の悲願を…バービーが番地不明の「バービー家のルーツ」を探す旅をした話】では、番地がわからない住所と曽祖父の名前だけで、地元の方の協力により草の根捜査をしていったことをお伝えしました。残念ながら曽祖父を知る人には会えませんでしたが、先祖のお墓にまでは辿り着いたのです。後編では墓誌を見ていてバービーさんが気づいたことを綴っていただきます。

前編【父の悲願を…バービーが番地不明の「バービー家のルーツ」を探す旅をした話】こちら▶︎

 

墓誌から気づいたこと

私のひいおじいさんを知る人はいなかった。だが、かなり近くの家系図まで辿れたし、来訪中に出会った人たちが、引き続き調査に協力してくれるという。本当に青森の人たちは穏やかながら温かい。

写真提供/バービー

今回のルーツ探しの旅で、色々と感じることがあった。父の「武士の家系だ」ということに対するこだわりの強さだ。長年生きてきた人特有のものなのか? 笹森家の後継としてのプライドなのか? 父から、女性側の先祖について、そこまでの熱量を感じたことはない。DNAは両親2人から引き継がれるものなのに、家系を語るときは一般的にも男系についてのことを多く感じる。

そして、家長というものの威厳の強さを肌で理解することができた。墓誌などを見る限り、女性は家を続けさせるための存在という感じがしてしまった。たくさんの子どもを命がけで産んで、亡くなると後妻が入る。女性がかなり虐げられていたように思われる反面、男性の生きづらさの根源を垣間見た気がした。それは、家に縛りつけられる辛さだ。

バービーの父と母。写真提供/バービー