韓流ブームへの「疑問符」
韓国で暮らして20年近くになり、最近では様々な面での質が上がったことが感じられる。
それにともなって、食品会社など韓国の企業が国内のみならず、積極的に海外に市場を広げている。
日本のみならず、米国のコストコでも韓国食材のラインナップは豊富だと言われるし、東南アジアでも同様である。
食に限らず、芸能や「ウェブトゥーン」と呼ばれるウェブ漫画にしても世界を見据えて責めていく姿勢には関心させられる。
一方で、中長期的な流行という点ではこの韓流ブームに“疑問符”がつくところもある。
韓国に住んでいる身としては、日本での新たな韓流ブームに複雑な感情を持ち、素直に喜ぶには違和感があるというのが正直なところもある。
3年前の夏に文在寅(ムン・ジェイン)前大統領下で進められた反日政策の「NO JAPAN」では、筆者自身も日本にいる友人や知人たちから心配をされる反面、当然のことながら韓国に対する怒りや失望の感情を聞くことも多くなった。