2022.09.29
# 節約

56歳主婦の中村さんが「昭和の価値観」を乗り越え、「幸せな自立」を手にできたのはなぜか?

ファイナンシャルプランナーへ相談にいらっしゃる理由は人それぞれです。住宅を購入する、子供が生まれる、相続が発生するなど、具体的な課題があってお見えになる方も多いですが、ぼんやりと将来が不安だと訴えてお越しになる方も少なくありません。

「お久しぶりです」とご連絡をいただいた中村様がFP相談にはじめてお越しになったのはもう10年以上も前のことです。その後は特にご連絡もなかったので、突然のメールでした。「主人が今年65歳になり完全リタイアをすると言うので、今後についていろいろお話を伺いたい」とのことです。

現在56歳になられた中村様は、若々しくとてもお元気そうに見えました。久しぶりにお顔を拝見し、以前の印象とはずいぶん変わっていることに気づきました。でもその理由は、中村様ご自身が語ってくださったことで少しずつはっきりしてきました。

<【前編】「夫の給料も退職金も分からない」…老後に不安を募らせる「45歳専業主婦」が衝撃を受けた「とある一言」>に引き続き、中村さんの事例を紹介します。

PHOTO by iStock
 

そんなものだという罠

中村様のお話は続きます。「その後は、目からうろこの連続でした。例えば、扶養をはずれて働くと税金をとられるから損ですよねと質問すると「扶養の枠を超えて100万円多く稼いだからといって、全額税金に持って行かれるわけじゃないですよ。階段式に上がっていく所得税の最初の税率は5%だから、枠を超えた100万円にかかる所得税は5万円、住民税は10%だから10万円。確かに税金を払うのはもったいないと思うかもしれませんが、社会の担い手として納税しているんだとプライドを持ったら良いんじゃないですか?それに扶養を外れ社会保険に入れたら、病気で休んでも給与の補填があったり、保障も手厚くなるんですよ。自分で稼ぐことでお金のありがたみも違って見えますし、何より自分で自由に使えるお金があるってうれしいと思いますよ。」って言われて、本当にびっくりしました。

ちょうどパートで働くことを考えていた時だったので、「自分でお金を稼げるって言う自信は大きいですよ。何があってもなんとかなるっていう気持ちをもって置かないと、人生なんて不安ばかりですから」という言葉に勇気づけられました」

筆者は正直言葉のやりとりまで記憶はしていなかったのですが、笑顔で語られる中村様の姿がすべてを物語っているのかもと感じました。

「また教育資金や老後資金とか、大きな問題が山積みだと思っていましたが、必要なお金を時間で区切って考えそれぞれに作戦をたてるというお話も参考になりました。長男の大学費用と長女の大学費用はそれぞれ必要となる時間がずれるから、時間ごとに必要な金額を割り出して見ると、私のパート収入だけでも子供たちの学校の費用を出せることが分かって、希望がもてましたし、老後のお金についても、時間を正しく把握することで今するべきことが明確になりました」

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