「ぺこ&りゅうちぇる」として長年お茶の間を賑わせ、2016年に結婚、2018年には第一子が生まれたryuchellが、パートナーのpecoと離婚したニュースが大きな注目を集めました。

僕は他人の家庭の事情にとやかく口を挟むつもりはありません。
どれだけ有名で仲睦まじいカップルであったとしても、当人同士が納得して選んだ形が離婚だったのならそれで良いじゃないか、という考えです。
ただ、離婚に至ったきっかけがryuchellの性自認と性的指向にあったことが自身のSNSで語られており、それがこれまで発信してきた自身のセクシュアリティから変化していることに、世間から疑問の声があがっていました

発表には「セクシュアリティ」などの共通言語があえて用いられていなかったため、「どう解釈すればいいの?」と戸惑った人も多いはず。

僕はこれからのryuchellとpeco、そして第一子のリンクくんを応援したい。
だからこそ、今ryuchellが我々に何を伝えようとしているのかを、しっかりと考えた後で受け止めたいと思いました。

ryuchellの発信を、我々はどう受け止め、どう解釈すれば良いのか。
オープンリー・ゲイの僕なりに考え、疑問の声に答えてみたいと思います。

 

Instagramから読み解くryuchellの「今」

2022年8月25日、ryuchellによるInstagramの投稿(注:9月27日現在はアカウントは非公開)には、

2人で今後についてよく話し合い、これからは"夫"と"妻"ではなく、人生のパートナー、そしてかけがえのない息子の親として、家族で人生を過ごしていこうね。という形になりました。
もちろん、今まで通り家族で暮らします ”

と綴られていました。
「離婚」という表現はあえて避けられていますが、所属事務所によると、既に離婚届は提出されているとのこと。
また、これからの2人の関係性については、広く知られている「事実婚」ではなく、“人生のパートナー”という独自の表現が用いられています。

離婚に至った経緯については、

メディアで自分のこれまでの生き方や、"夫"としての生き方についてお話しさせていただく機会が増えていく中で、"本当の自分"と、"本当の自分を隠すryuchell"との間に、少しずつ溝ができてしまいました。

これまで皆さまに多様な生き方を呼びかけてきた僕なのに、
実は僕自身は、"夫"らしく生きていかないといけないと自分に対して強く思ってしまっていました。
"夫"であることは正真正銘の"'男"でないといけないと。
父親であることは心の底から誇りに思えるのに、自分で自分を縛りつけてしまっていたせいで、"夫" であることには、つらさを感じてしまうようになりました”

としています。
また、パートナーのpecoに関しては、以下のように述べられました。

8年前にてこ(*注:pecoの愛称)と出逢い、僕はてこを好きになりました。
女性を好きになることは、僕の人生の中で、初めての事でした。

てこはそんな僕に自信をくれて、男としての幸せを教えてくれました。
お付き合いしていく中で、こんなにも楽しくて、お互いを高め合えて、辛い時も乗り越えられる。
そんな関係性を、そんな愛を、自分が女性と築けるとは思ってもいませんでした”

アルバイト先のアパレルで出会い、ryuchellが一目ぼれ。ディズニーランドで告白してお付き合いが始まったという Photo by iStock