2022年7月、安倍晋三元首相が銃撃され、死亡する衝撃的な事件が起きた。容疑者が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の2世であったことから、いま再びカルト団体の存在、宗教2世の立場についての議論が巻き起こっている。

今回、時事YouTuberのたかまつななさんが、2020年に『幸福の科学との訣別 私の父は大川隆法だった』(文藝春秋 刊)を出版した映画監督でYouTuberの宏洋さんにインタビュー。容疑者に対する本音や宗教2世の実態などについて聞いた。

※本記事はたかまつななさんのYouTubeチャンネル「たかまつななチャンネル」で配信された動画の内容を記事化したものです。

旧統一教会でなく、幸福の科学でも事件は起こり得た

――宏洋さんの父親は、幸福の科学の教祖ですね。宗教2世の立場から、安倍元首相銃撃事件の山上徹也容疑者のことをどのように見ているのでしょうか。

宏洋:たまたま事件を起こしたのが旧統一教会の2世だっただけで、それが幸福の科学だった可能性もあり得たと思いますし、これから起きる可能性も十分にあると思います。

 

――そう思うということは、自身や周囲で、宗教2世が苦しみを抱えているという実感があるということですか。

宏洋:そうですね。信者さんのなかには、どっぷりハマっちゃって、とにかくお金を使いすぎてしまう人もいます。山上容疑者の家庭も、旧統一教会の1冊3000万円の聖書を購入していたなどと報道されていますが、幸福の科学でも珍しい話ではないです。僕が昔から当たり前に見てきたこと。

――今、宗教2世が注目されていることをどう感じていますか。

宏洋:殺人はもちろんあってはならないことですが、社会的に発言力がある人が問題提起をしてくれたり、見直すきっかけになったことはよかったと思っています。

実業家で著作家のひろゆきさんがフランスの反セクト法を日本でも導入するべきとおっしゃいました。定められた10項目に当てはまる団体はセクト、つまり「カルト団体」と認定し、法的な罰則が生じたり、優待制度がなくなったりするというもので、当然、幸福の科学もカルト認定されています。僕も、今このタイミングで導入すべきだと思っています。

<反セクト法においてセクトを識別する10項目>
1. 精神的不安定化
2. 法外な金銭要求(献金など)
3. 元の生活からの意図的な引き離し
4. 身体に対する危害
5. 子供の強制的な入信
6. 反社会的な説教
7. 公共の秩序を乱す行い
8. 重大な訴訟違反
9. 通常の経済流通経路からの逸脱
10. 公権力への浸透の企て