2022.10.10

「自分が担当ホストにいちばんおカネを使いたい。負けたくない」…ホストに貢ぐ“清楚系”女子大生22歳は誰と戦っているのか

「ホス狂い」と呼ばれる女性をご存じだろうか。彼女たちの多くはデリヘルやソープ、パパ活などで稼いだお金を、お気に入りのホストに注ぎ込んでいる。「担当」と呼ばれる本命のホストに請われるまま数百万のシャンパンタワーを入れ、時には売掛まで作る姿は、痛ましい。

しかし、彼女たちがホストにダマされ、搾取される被害者に見えるとしたら、それは少し現実とは違う。むしろ彼女たちは、自分たちが営業されている=金銭が介在した関係と知りながら、ホストに課金し続けるのだ。

まだ、若い女性たちが将来を投げうってまで、ホストにお金を貢ぎ続ける――。
社会問題化するこの実態を、前編記事に引き続き、実際に「ホス狂い」になった有香さん(22歳・仮名)のインタビューをもとに、現代のホスト業界の実態、なぜ「ホス狂い」になる女性が生まれるのかを見ていく。

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この記事は歌舞伎町を舞台に、ホストにハマってしまった女性たちのリアルな姿を描く迫真のルポルタージュ『ホス狂い』(鉄人社・刊/大泉りか・著) より一部抜粋・編集したものです。

都内の大学に通う清楚な女子大生・有香(22歳・仮名)はホストに貢ぐお金を稼ぐために、大学中退を決心する。彼女はホストから‟本営”を掛けられた過去を明かした。

ホストには ‟カノジョ”が複数存在

有香もまた、Tinderで知り合った二人のホストから‟本営”を掛けられたという。
‟本営”とは、ホスト側が客の女性に、恋愛感情があるかのような態度を取る‟色恋営業”の一種で、その名の通り客の女性を‟本命のカノジョ”と思い込ませる営業方法だ。

いくら‟本命のカノジョ”として扱われても、結局は営業上の‟疑似カノジョ”なので、店にそれなりのお金を落とすことを望まれるし、イベント時や月末などには呼ばれ、高級ボトルやシャンパンなどの高額の支払いを負うことにもなる。したがって、店に多額のお金を落としてくれる‟太客”や、その中でも最もお金を使う‟エース”が本営の対象となることが多い。

また、‟本営”をより強固にするために、同棲営業(営業の一環として同棲する)や、結婚営業(ホストをあがったら結婚しようと約束をする。両親を紹介される場合もある)と、さらに一歩踏み込んだ付き合いに発展することもある。もちろん‟本営”とされる客は、一人のホストにつき一人だけというわけではなく、数人の本営が存在し、彼女らの家を順繰りに訪ね歩くかたちで、複数人の女性と同棲をしているホストもいるという。

 

一方で、イチャイチャしたり、時に外でデートをしたりと恋愛しているスタンスではあるものの、付き合っているという事実がない状態だったり、本命のカノジョではない(と女性側が認識している)場合は ‟色カノ”となる。 「今は付き合えないけど、真剣だ」「いつか付き合えたらいいと思っている」などと希望を持たせるようなことを言われれば、多少現状に不満があろうとも、未来の明るい展望を期待して「それまで頑張ろう」となるのは当然で、さすが女心の核心をついたテクニックといえる。

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