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カリスマ教師ふたりが奇跡の対談「わが子を”家畜”にしたくなければこう育てよ」
2022.10.06

宮本算数教室×いもいも対談 1前編

カリスマ教師ふたりが奇跡の対談「わが子を”家畜”にしたくなければこう育てよ」

1993年に宮本算数教室を設立、『強育論』(ディスカヴァー選書)など世界でも20冊近くの著書が翻訳出版もされ、「世界一受けたい授業」でも大きな評判となった宮本哲也氏。
1992年に神奈川・栄光学園の数学教師になり、栄光学園の数学オリンピック出場をサポート。その後「いもいも」という教室を主宰、その後栄光学園では非常勤講師となり、『プロフェッショナル仕事の流儀』にも取り上げられた「イモニイ」こと井本陽久氏。イモニイのこれまではおおたとしまささんの著書『いま、ここで輝く。』(エッセンシャル出版社)に詳しい。

宮本氏は高校を中退後、大検をとって早稲田大学に入学、在学中から塾講師の道を歩み、大手進学塾でも活躍してきた。かたやイモニイは栄光学園から東京大学に進学し、母校である超進学校の教師となった。
一見真逆のような経歴の二人だが、大きな共通点がある。
二人とも「教えない教育」を実践していることだ。

先着順での入塾ながら、なぜ8割もの子どもたちが麻布や開成、桜蔭といった超名門校に合格するのか、子どもたちがめきめきと算数の力を伸ばすのはなぜなのか、不登校状態になっている子どもたち含め、来ている子たちが目をキラキラさせるのはなぜなのか――。
ふたりの教育を見続けてきたおおたとしまささんが、2022年7月に開催された対談をもとにまとめる第1回前編。「宮本算数教室×いもいも」カリスマ教師が語る子育ての真髄とは。

宮本算数教室の宮本哲也さん(写真右)と、いもいも教室主宰で栄光学園非常勤講師の井本陽久さん(同左)。かたや塾の先生、かたや進学校の教師。しかし「ふたりは似ている」と保護者たちから言われ続けていたのだという

野人コースか、家畜コースか

宮本:人生には2通りのコースしかない。一つは、野人コース、もう一つは家畜コースです。何も考えずに流されるようにしてると、どんどんどんどん人間は家畜化していくんです。私もそういう部分がちょっとあったんですけど、子どもである部分をガチッと残しました。で、自分で教室を立ち上げてから、あらゆるしがらみから解放され、野人度が高まっていくのがわかった。

小中学校はほとんどもう、家畜コースしかないんで、そこに順応しきってしまうと、家畜になってしまう。最近『天才たちは学校が嫌いだった』という本を読みました。ここに出てくるいわゆる「天才」と呼ばれる人たちは、家畜化されないように、親が全力でかばった。だからこういう業績を残すことができたんです。

天才たちは学校の言いなりになることを好まず、親たちもその子どもたちを全力でかばったということか… Photo by iStock

要は野人っていうのは子どもです。家畜っていうのは大人です。慌てて大人にならなくていい。大人になりきってはいけない。

人に先んじようとして何かをさせても絶対幸せにはなりません。子どもが自分でやりたいことをやりたいようにやってるんだったら、もう絶対邪魔しちゃいけない。こういうときは、子どもたちが自分の意思で自分の頭の中を整えてるんです。こうすると先生に褒めてもらえる、こうするとお母さんが喜ぶ、それを行動の基準にしてしまうと、自分が何なのかわからなくなる

「賢い」ということにはみんな憧れるですけれども、賢くない親が賢い子をつくろうとしたら、「小賢しい」人間にしかならない。小賢しくなった時点で家畜化完了です。この子たちは絶対大成しません。

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