財務省が円安ブレーキをかける一方で日本銀行はアクセルを踏み続ける

これは「政府vs.中央銀行」の戦争だ

政府は円高介入を行なったが、円安の動きは止まらない。それは、日銀が「不胎化」によって介入の効果を打ち消すからだ。政府と日銀の政策が正反対であることが、いま明確になった。

by Gettyimages

為替介入の効果がないのは日銀が打ち消すから

日本政府は9月22日、円買い・ドル売りの為替介入を行なった。これによって、一時146円寸前にまで円安になっていた円レートは、140円台まで押し戻された。

しかし、その後再び、円安への動きが生じている。26日には、一時、1ドル=144円台となった。

介入の効果がないのは介入可能額に限度があるからだ、などの指摘がある(これについては後で述べる)。それもあるが、最も基本的な理由は、日銀が介入の効果を打ち消すからだ。

 

もう少し詳しくいうと、つぎの通りだ。

介入すると、日本の短期金利に上昇圧力が加わる。ところが、日銀は金利を抑える政策(イールドカーブ・コントロール:YCC)を行なっているので、日本国債を購入して金利を押さこむ。

この結果、介入の効果は弱くなる。あるいはなくなってしまう。つまり、政府が円安を阻止しようとブレーキをかけても、日銀がアクセルを踏んでそれを打ち消してしまうのだ。

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