2022.10.03

『大豆田とわ子』『ミヤネ屋』も…ここにきて「大阪発のテレビ番組」が絶好調…!そのウラではこんな理由があった

僕は、大阪と東京を長年行き来し生活してきた。その上、大阪と東京のテレビ局で仕事をするという、経験を今も続けている。東京のテレビの良さと大阪の面白さ。そして「こんなに違うの?」という違和感も肌で感じてきた。

かつて大阪で生活している人は大阪の番組しか見ないし、東京の人も東京のテレビ番組しか見なかった。ただ、最近では、TVerや自社での動画配信なども盛んになり、大阪は大阪、東京は東京という図式も崩れつつある。

前編の『日本のテレビ、東京発の番組が「急速につまらなくなった」意外な理由…日本のテレビ史から紐解く』ではその潮流をふまえ、これまでテレビがどのように成り立ってきたかをお伝えした。『情報ライブ ミヤネ屋』はじめ、『大豆田とわ子と3人の元夫』など、大阪発のテレビ番組が全国的な人気を博す。しかし、東京と大阪の番組の制作手法には知られざる大きな違いがある。その実態について明かそう。

関西はドラマ王国

まず、大阪と東京のテレビ視聴の違いを説明したい。

「全国視聴率は同じだろう」と思うのは東京の人の過信だ。確かに阪神タイガースの野球中継の視聴率は良い。それは当たり前で、広島カープのある広島地区はプロ野球中継の視聴率が高いのは当然。同様に福岡も仙台も札幌もである。ご当地のスポーツや特に野球中継は評判が高い。

大阪は視聴率を見ると、ドラマの視聴率が良いという意外な側面も有る。例えば、NHKの朝の連続ドラマの視聴率を見るとほとんどが西高東低のグラフ。その上にNHK大阪放送局が制作する朝ドラがテレビにかかると、大阪での視聴率はもっと良くなる。

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2020年11月30日から翌年の5月14日まで放送された杉咲花主演の『おちょやん』や2018年10月から放送された安藤サクラ主演の『まんぷく』もそうだ。早いテンポで関西弁が画面から流れ、関西人は心地よい。しかし、東京の人は「朝から騒がしい」と感じていたという。

そんな関西だが、実は関西発のドラマも多い。関西弁だけが関西発ではない。でも一応、関西弁の大ヒットドラマを少しだけ書くと、読売テレビの大ヒットドラマとして記憶されているのが『細うで繁盛記』。このドラマは1970年1月から71年4月まで日本テレビ系列全国ネットで放送された。

原作と脚本は花登筐(はなとこばこ)、演出は小泉勲。新珠三千代主演で関西地区では視聴率38%を記録した。冨士眞奈美の「加代、犬にやる飯はあってもおみゃーにやる飯はにゃーだで」という強烈なセリフと主人公の出世物語に昭和のお父さんやお母さんは涙した。

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