育児マンガやエッセイマンガを様々な媒体で連載し、Instagramは10.9万人フォロワーを持つ2児の母、グラハム子さんが描いたエッセイマンガ困った姑・夫を浄化する!? 美淑女戦隊オバサンジャー』(KADOKAWA)が人気だ。

子育て中の母のお悩みをオバサンジャーという美淑女戦隊(!?)がコミカルに解決してくれるという奇想天外なストーリーだが、その根本にある悩みは「嫁姑問題」や「モラハラ夫」などリアルなものばかりで、多くの読者からの共感を集めている。

令和2年度の司法統計によれば、婚姻関係事件(離婚調停)の申し立て理由には、"精神的に虐待する””暴力を振るう”そして"家族親族と折り合いが悪い”などがあり、理由はさまざまだが、「夫婦の関係性」や「親族との関係性」が結婚生活を継続するうえでいかに大事かが分かる結果となっている。

グラハム子さんの作品内にも描かれているが、「嫁姑問題」に関しては、義母がなにかと口出ししてきたり、突然来訪してきたりするなど、義家族による過剰で無神経な介入にストレスを感じるケースが多い。そして、妻が義母に対して不満を溜めていても夫がそれを見てみぬふりするなど、妻の味方にならないことで、よりいっそう夫婦間・親族間の関係が悪化することもあるという。

今回FRaUwebでは、無神経な義母を描いた「卵アレルギーの孫にプリンを食べさせた義母」のエピソード試し読みとともに、グラハム子さんがこの漫画を描くに至ったきっかけなどを綴っていただいた。

◇以下、グラハム子さんによる寄稿です。

私たちの身近にいる敵って…

『オバサンジャー』は、いつもは普通のおばさんだけれど困っている人がいると美淑女戦士に変身し、助けに行き、敵と戦ってくれる…というストーリーです。

この話を思い付いたのは、当時幼稚園児だった我が子と、戦隊ヒーローのアニメを見ていた時です。戦隊ヒーローって、一般市民がとつぜん敵に襲われて、それをサッと救ってくれますよね。そんなヒーローが私の身近な現実にもいたらなぁ…と考えたのがきっかけです。

漫画『困った姑・夫を浄化する!? 美淑女戦隊オバサンジャー』(KADOKAWA)第2話より
 

じゃあ私の身近な敵って何だろう?と考えた時、思い付いたのが「身近にいるちょっと失礼なことを言ってくる人」だったんです。例えば、子ども達がまだ赤ちゃんだった頃、散歩に行くと結構な頻度で年配の方が話しかけてくれました。それは良いのですが、その中でも高確率で聞かれていたのは「母乳?ミルク?」でした。そして正直に「混合です」と答えると、「母乳の方がいいのに…」と言われたり、中にはちょっとお説教的なことをされたこともあります。

正直、大きなお世話でした(笑)。

でもたまたま散歩中に会ってちょっと話しただけの方に言い返すのも大人げないので、そういう時はいつも聞き流していました。大人になると、このように日常でモヤッとすることがあっても、大抵の場合は穏便に済ませてしまいます。

でもここにもし、このモヤッとを華麗に浄化してくれるヒーローがいたら面白いかも…? もちろん現実世界ではなかなか難しいですが、漫画の世界であれば思いっきりやり返せます。そんなスカッとして、笑えて、でもベースは現実的な作品にしようと思いました。そうしてオバサンジャーは誕生しました。