育児マンガやエッセイマンガを様々な媒体で連載し、Instagramは10.9万人フォロワーを持つ2児の母、グラハム子さんが描いたエッセイマンガ『困った姑・夫を浄化する!? 美淑女戦隊オバサンジャー』(KADOKAWA)が人気だ。

子育て中の母のお悩みをオバサンジャーという美淑女戦隊(!?)がコミカルに解決してくれるという奇想天外なストーリーだが、その根本にあるのは子育てにまつわる悩みや夫婦関係、義家族とのトラブルなどリアルなものばかりで、多くの読者からの共感を集めている。

総務省が2022年5月4日に「こどもの日」にちなんで発表した『我が国のこどもの数』によれば、2022年4月1日現在の子供の数(15歳未満人口)は過去最少の1465万人で41年連続減少、総人口に占める子供の割合は11.7%で、48年連続で低下している。

一方で、男女共同参画白書(令和4年度版)によれば「雇用者の共働き世帯」は増加傾向にあり、結婚をしても働き続けてる女性が増えていることがわかる。子育て世代であっても仕事を続ける女性が増えつつあるなか、子育てをしやすい環境の整備が求められているが、10月からは児童手当の高所得世帯への給付がなくなりSNSを中心に“廃止の是非”を巡る議論が紛糾するなど、なかなかその実現は叶っていない。

男女共同参画白書(令和4年度版)共働き世帯数と専業主婦世帯数の推移(妻が64歳以下の世帯)より
 

ただでさえ「子育てのしにくさ」感じている親たちだが、そういった状況を考慮しない見知らぬ年配者から、"子育てアドバイス”という名目で「一人っ子だとかわいそう」「保育園だとかわいそう」などと、「かわいそう攻撃」をうけることがあるとグラハム子さんは言う。

今回は、グラハム子さん自身も何度も遭遇した「かわいそう攻撃」を描いた『美淑女戦隊オバサンジャー 』エピソード試し読みとともに、この作品に込めた思いをつづっていただいた。

◇以下、グラハム子さんによる寄稿です。

小さい頃に言われた言葉

『困った姑・夫を浄化する!? 美淑女戦隊オバサンジャー』第4話に描いたエピソード 〜かわいそう爺・婆を成敗〜は、突然「一人っ子でかわいそうに」「保育園でかわいそうに」などと言う年配の方々がテーマで、こういった方々には、私も何回も遭遇しました。

初めて出会ったのは、私自身が子どもの時でした。私は一人っ子だったのですが、それを知ると「かわいそうにねぇ」と言う大人が必ずいました。

おそらく「一人っ子=家に遊べる子どもがいなくて寂しい=かわいそう」や「一人っ子=兄弟がいないため社会性が身に付かずわがままになる=かわいそう」など、その人が持つ先入観の結果「一人っ子=かわいそう」という言葉になったのでしょう。

『困った姑・夫を浄化する!? 美淑女戦隊オバサンジャー』第4話より。グラハム子/KADOKAWA
 

そう言われるたび、私はとても嫌な気持ちになりました。

望んで一人っ子になったわけではありません。自分ではどうすることもできません。そして、それまで一人っ子は嫌だ、と思ったことも一度もありませんでした。なのにどうしてこんなにかわいそう、と言われなくてはならないのか。一人っ子である自分に自信が持てなくなってしまいました。そして幼いながら、「自分の子にはこんな思いをさせたくない、私は大人になったら子どもは2人以上産むんだ」と決めていました。