「これでロシアは強大に」プーチン4州併合論理のあまりに異様な世界

モスクワから暴走のロシアを眺めて・3

「プーチンは高支持率…? 真実を報道しただけで逮捕されるロシアの民意はどこに」で見たように、国民の表面的な戦争支持と社会の不安定化が同居しているが、それを牽引するのがプーチンをはじめとする指導層と支持層の異次元の世界観である。

プーチン第2次「併合」演説の何が衝撃なのか

9月30日、ロシアの占領しているドネツク・ルハンスク、へルソンとザポリージャの4州における「住民投票」と称する行為の結果を受けて、プーチンはクリミアに次ぐウクライナの領土の「併合」演説を行った。

9月30日、4州併合を宣言するプーチン大統領

クリミアと同様に、この選挙と称する行為そのものに合法性はなく、住民の意思が公平に反映されたというロシアの主張には説得力がない。

しかし、厄介なことに、プーチンは自身の行為に「正当性」があるのだと信じ込んでいる。

 

この演説はA4で14ページにも及ぶが、主張は非常に明確で、「悪いのはロシアではなく、西側諸国だ」と言っている。プーチンがどれだけ心酔しているのかがよくわかる内容となっているので、少々長くなるが、内容を振り返る。

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