地元の結びつきが強い地域で
光雄さんの地元は23区内の郊外に位置しており、親の店や仕事を受け継ぐ人が多い。地元の結びつきが強く、20代前半で結婚し、27歳にして子供が2~3人いる同級生が多数派だといいます。その中に独身で生活臭がない女性が登場したら、注目を集めるでしょう。
「結婚している男たちが、妻に殺到したんです。僕は独身で彼女がいるわけではないので、妻を守るような感じで時間を過ごしました。妻が酒を強引に勧められれば僕が飲み、ちょっと不良風の男子チームが妻を2次会に誘おうとしたのですが、“僕が送るから。家が近いんだ”と強引にタクシーに乗ったんです」
その時に、妻から手を握ってきて「ありがとう。私、ずっとあなたが好きだったから、今日はあなたに会いに来たの」と言われたという。
「そんなことを言われたら、“一生、あなたを大切にします”って言っちゃいますよね。思わずプロポーズのような言葉を言ってしまい、ひとまず、交際をすることに。すぐに妊娠、結婚することになりました。お義父様は大手企業の役員、お義母様は明るい専業主婦で、お義兄さんは医師をしている。ホントに立派な家庭で、共働きで会社員をしているウチの両親はびっくりしっぱなしでした」

授かり婚になるので、「一発殴られる覚悟」で家族総出でお詫びに行ったら、大歓待を受けたという。
「お義父様、お義母様は僕に対して本当に良くしてくれました。これは結婚して、娘が生まれてからお義兄さんに聞いたのですが、妻は流されやすく、僕と出会うまではダメな男にひっかかっては、別れることを繰り返していたようです」
詳しくは聞けませんでしたが、かつて交際していた男性と別れ話がこじれて、実家がお金を払ったり、子供をあきらめたりしたこともある気配を感じたそうです。