2022.10.19
# ライフ

家族はおらず、親戚から“奇人扱い”の74歳男性が、孤独死しても「すぐに発見」された、その意外なワケ

平成22年に東京都足立区の民家で生存していれば111歳の男性が、実は30年前に死亡していたという事件によって、年金の不正受給や孤独死がクローズアップされるようになりました。

特に孤独死の場合は、個人情報保護の観点から、賃貸契約と福祉との連携がまったく取れず、借主が亡くなっていても行政が介入できない事情があり、発見が遅れるケースが後を絶ちません。

前編記事『孤独死して“ミイラ”で発見された女性、死後4年経っても「家賃が振り込まれていた」その驚愕のワケ』では、亡くなったあとも、毎月の家賃は引き落としになっていたため、誰も死亡に気がつかず死後4年後が経った後にミイラ化されて発見された女性のケースをお伝えしました。

専門機関の調査によれば、孤独死は高齢者に多いというイメージがあるが、専門機関の調査によれば、実は65歳未満が全体の52%を占めているといいます。つまり、現在は、現役世代の方が、高齢者よりも孤独死しているという驚きの結果が分かった。この現実を踏まえ、自身が孤独死に陥らないためのヒントを明かします。

家族は誰も近寄らない叔父さん

もうひとつのケースは、生涯結婚をせず、親族も誰も関わっていなかった72歳の男性の孤独死です。発見されたきっかけは、同じ建物の住民からの声です。異臭ではありません。几帳面な男性が、使った傘が翌日も出しっぱなしになっているのはおかしい、そう思ったからとのことでした。

男性は、同じ建物に住む同世代たちと、とても親しくしていたようです。毎日同じ顔触れで集まっては、たわいのないことを話して笑う。そのような生活でした。だからこそ顔も出さず、傘が出しっぱなしであることに、仲間は違和感を感じたのでしょう。

Photo by iStockPhoto by iStock
 

じつはこの男性は、親族からはコミュニケーションが取れず『奇人』とされ、誰も長年関わっていませんでした。兄弟や甥姪も、どこに住んでいるのかすら知りませんでした。そんな男性が、ご近所の方々と仲良くし、そして早期に発見してもらえたことを、亡くなったのちに引き取りに来た親族は意外に感じたようです。

男性の手帳には、日記のように昼間仲間とカフェで会ったことや、持病での通院記録が事細かに記されていました。発見に貢献してくれた女性は、男性の向かいの部屋に住んでいた方です。

関連記事