2022.10.17

「駅から徒歩5分」のマンションに、5分ではたどり着かない理由

知っておきたい「不動産広告」のルール

マンションや一戸建ての販売広告にある「最寄り駅から徒歩5分」の文字。だが、実際には10分以上かかることもある。中には「新宿駅まで(電車で)30分」のはずが、1時間以上かかった……という例まであった。

だが、これは決して不動産会社がウソをついているわけではない。あくまで不動産会社は広告のルールに則って表記しているのだが、表記に当たって加味しなくてもいい条件が多々あるため、こうしたケースが生じてしまうのだ。

購入に当たっては、広告の表記を鵜呑みにするのではなく、自分の目と足で確認しておくことが大切だ。

Photo by iStock
 

徒歩時間は「80m=1分」が基本

マンションや一戸建てなどの広告においては、雑誌やチラシなどの紙媒体はもちろん、ネット広告などにかかわらず、さまざまな規制が行われている。

その代表と言えるのが、最寄り駅からの徒歩時間の表記で、基本的に道路距離80mにつき1分として算出して表記することになっている。

たとえば、最寄り駅から500mであれば、500÷80は6.25だから、端数を切り上げて7分と表記することになる。

しかし、そこにはさまざまな落とし穴がある。

第一には、坂道や信号待ちなどは考慮しなくてもいいことだ。最寄り駅から物件までの間に幹線道路があり、信号待ちの時間が長かったり、登り坂が延々と続くと、直線距離での計算では徒歩5分となっていても、実際には7分、8分かかることが少なくない。

しかも、計測の起点は、駅の改札口ではなく、出口からでいいことになっている。地下鉄のなかには、ホームから改札口までの間に長いエスカレーターが続き、改札を出ても地上に出るまで、長い通路が続いていることがある。

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