「中学受験以上に“親子の入試”と言われる小学校受験は、家庭にかなりの負荷がかかる。その結果浮気などでストレスを発散しようとし、離婚につながることもあります」と語るのは、浮気調査に定評がある「リッツ横浜探偵社」の山村佳子さん。

コロナ禍で小学校受験が盛り上がっていることは、頻繁にニュースになる。今年も、11月1日から首都圏の小学校受験が始まる。
伝統校や大学付属校人気校は軒並み10倍以上という高倍率をマークしている。一部の学校が公表している2022年の入試実績を見ると、最も高いのは慶應義塾横浜初等部の14倍、早稲田実業初等科の13倍、慶應義塾幼稚舎は11倍と狭き門であることがわかる。

山村佳子さんのもとに相談に来たのは派遣社員の美和さん(仮名・40歳)。13年前、医師の夫(40歳)が地方大学の医学生だったときに知り合い、授かり婚をした。

前編「小学校受験を機に夫が浮気…医師の妻が義母から「離婚勧告」された理由」では、美和さん夫妻の13年間をお伝えした。四国生まれ、四国育ち。短大卒で信用金庫勤務だった美和さん。一方で夫の実家は都心に住む代々医師の家で、義両親はもとより、義姉、義兄夫婦の全員が医師だ。バカにされた美和さんはママ友のアドバイスを受け、超人気の名門小学校に息子を入学させる。それから5年が経過したあるとき、義母は唐突に美和さんを呼び出し、小学校6年生になった息子を置いて離婚せよと告げる。息子を手放したくない美和さんは、自分に有利な証拠を押さえるために、夫の浮気調査を山村さんに依頼した。その調査結果は。そして美和さんの決断は。

山村佳子
私立探偵、夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県横浜市で生まれ育つ。フェリス女学院大学在学中から、探偵の仕事を開始。卒業後は化粧品メーカーなどに勤務。2013年に5年間の修行を経て、リッツ横浜探偵社を設立。豊富な調査とカウンセリングを持女性探偵として注目を集める。テレビやWEB連載など様々なメディアで活躍している。
リッツ横浜探偵社:https://ritztantei.com/
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職場の病院から出た夫が向かった先

夫の勤務先は父親が経営する病院です。人間ドッグや胃カメラなどの検査を専門的に行っており、クリニックは都内近郊に数ヵ所あります。
美和さんは夫のスケジュールを全く押さえていませんでしたが、病院の公式サイトに出勤日が書いてありました。
夫は誠実そうな外見をしており、背が高く都会的な雰囲気をまとっています。口コミの情報を見ても「親切で丁寧ないい先生」というコメントがほとんどでした。外での顔がいい人に限って、身内には暴君と言うのはよくある話です。

都内近郊に数カ所病院を持つ裕福な実家だ Photo by iStock

朝、7時から勤務先で貼っていると、夫が8時に出勤してきました。チェックが印象的な英国のブランドが好きなようで、バッグも時計もそのブランドのものでした。せかせかと前のめりな歩き方といい、かなり目立つ。
仕事は忙しいようで、昼時になっても出てきませんでした。16時に診療が終わってから出てきました。

その後、小走りに駅まで向かい、やってきた電車に乗り込みます。かなり急いでいるようでした。山手線に乗り換えて、3駅ほどいったところにある地味な雰囲気の駅で下車。スーパーで肉、卵、キャベツなどを購入し、オートロックがない古いマンションに入って行きました。