「Library(図書館)」の語源は? ラテン語で見えてくる「英単語」の極意  

語源に注目して英語を学ぶ
世界には様々な言語や言葉が存在し、今も新しく生まれている。綴りが似ている、あるいは長い英単語も語源を理解すれば簡単に覚えられるかも!? 10月の新刊『教養の語源英単語』から第4章の一部を抜粋して、派生語に注目しながら言葉が生まれる過程を紹介する。

世界の文字

わが国では「世界四大文明」といえば、メソポタミア文明・エジプト文明・インダス文明・中国文明のことである。

これら4つの文明の共通点は、それぞれティグリス‐ユーフラテス川・ナイル川・インダス川・黄河の大河流域に発生したことと独自の文字を持っていたことだ。

メソポタミア文明は楔形文字、エジプト文明は象形文字、インダス文明はインダス文字、中国文明は漢字であるが、このうち現在でも使われているものは漢字のみである。漢字はシンガポールやマレーシアなど漢民族が多い国や韓国でも使用されているが、主要な文字として漢字が実質的に使われている国は台湾を含む中国と日本のみである。

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現在、世界中で最も多くの国で使用されている文字は、いわゆる「ラテン文字(ローマ字)」である。古代ローマ帝国時代に使われていたラテン語を表記するのに使用された文字で、ヨーロッパ・北米・南米・アフリカなど幅広い地域で使われている。次いで多くの国で使用されている文字はアラビア文字だ。

アラビア文字の使用国はアラビア語を公用語とするエジプト・モロッコ・スーダンなどのアフリカ諸国やサウジアラビア・アラブ首長国連邦・クウェート・ヨルダン・イラクなどイスラム諸国だ。アラビア文字の特徴は右から左に横書きにするという点にある。

一般的に、文字はラテン文字のように左から右に横書きにするのが自然な書き方である。ほとんどの人たちは右利きのため、ペンを持って文字を書く時にインクが手につかないようにするためだが、なぜアラビア文字は逆なのだろうか。それはアラビア文字の起源がエジプトの象形文字であったことに関係しているようだ。

石板に彫られる象形文字は、ノミを左手に持ち、右手に持ったハンマーで叩くことになる。ノミを右に傾けて、その尻をハンマーで叩けば左方向へ力が加わるので、そのまま左に進んだほうが楽になるわけで、この習慣が現代にも受け継がれているという説だ。

アラビア語はインド・ヨーロッパ語族とは異なるセム語派に属する言語で、同じセム語派に属するヘブライ語・フェニキア語・アッシリア語・バビロニア語や、言語系統は不明だが、楔形文字で知られるシュメール語も右から左への横書きであった。

このうち、口語としてのヘブライ語は紀元200年頃に一度消滅したが、19世紀末に現代ヘブライ語として復活し、現在はイスラエル国の公用語となっている。一度消滅した言語が復活するのは歴史上他に例を見ない。

その他、ヨーロッパ諸国で使われている文字にはギリシャ文字、ロシア・ウクライナ・ブルガリア・セルビア・ベラルーシなどのスラブ語圏で使われているキリル文字、グルジア(現在はジョージア)文字、アルメニア文字などがある。

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