2022.11.08
# 学校・教育

九州のマンモス私大「福岡大学」学長に重大疑惑…盛りすぎ!論文「大量生産」のバリヤバな手口

黒川 晶, 週刊現代 プロフィール

たとえば、再録や「Epub ahead of print」(投稿誌の正式掲載前の電子版)、「correction 」(発表後の論文の訂正箇所を知らせる記事)といったものは、本来ならオリジナル論文の書誌情報に注記という形で掲載すべきもの。それを各々独立した論文として掲げているのだ(10件)。Q&A形式の執筆物のQとAを別々の論文としているものもある(4セット)。

 

一つの著書の構成項目を各々単独の著作または論文として提示していると思しきものは65件にものぼった。夏目漱石が『夢十夜』をバラし、「『第一夜』『第二夜』……『第十夜』の10編の作品を著しました」と言っているようなものとイメージすればわかりやすい。学界でももちろん、1冊の書籍の構成項目を複数担当した場合は著書1本として扱い、書誌情報の中で担当項目名と頁数を明記するのがマナーである。

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