まるで「サラミ論文」
なかでも『医学生のための循環器内科学テキスト』という記載のある大量の論文群は、そうした構成項目の“バラ売り“に加え、それらすべてを版を変えて再度リストアップし直していた。増刷のたびに新しい著作物になるなど聞いたこともないが、そうやって一度に大量の論文数をゲットしていたのだ。
このような「サラミ論文」まがいの手口も含めると、全体での重複件数は、確認できたものだけでも365件(「著書」27件、「論文」338件)にのぼる。
つまりは、朔学長は研究業績(著書73本、論文2089本と提示)を2割以上も水増し提示していたのである。