2022.10.25

政府・日銀の「ステルス為替介入」は焼け石に水…円安を食い止め、日本経済を取りもどすために必要な「アベノミクス」との‟決別“

ステルス介入の効果は長続きせず

先週金曜日(10月21日)の夜から翌日未明にかけて、外為市場で1時間ほどの間に7円も円高が進み、1ドル=144台を付ける場面があった。この背景に、政府・日銀による、介入の有無を明らかにしない「ステルス(見えない)為替介入」があったとされている。

photo by gettyimages

このステルス為替介入は、すでに政府・日銀が実施を認めている9月22日に行われた約24年ぶりの円買い介入に続くものだ。

しかし、ステルス介入の効果は長続きせず、円相場は早くも数時間後に円安方向に逆戻りして1ドル=148円台半ばに押し返されてしまった。また、昨日(24日)の午前にも、円相場がじりじりと下落して1ドル=150円目前まで接近すると、突然、大量の円買い注文が入り、1ドル=145円台前半へと円高方向に押し戻される場面もあった。この値動きもステルス為替介入が原因とみられている。

こうした今年に入ってからの円安の背景には、日米間の金利格差の拡大懸念や日本の成長力の低下への懸念があるだけに、小手先の介入が円相場を円高方向に誘導するとは考えにくい。また、足もとでは、過去最大の貿易赤字によって経常収支の黒字幅が縮小する事態も起きている。このままでは、円安が加速度的に日本経済を窮地に追い込むリスクが高まりかねない。

今こそ、時間稼ぎのためのゼロ金利政策と決別し、先送りを続けてきた財政赤字の削減と経済を成長できる構造に経済を改革することが求められている。

過去数カ月、外為市場では、円安・ドル高が加速していた。
振り返ると、4月28日に130円台を付けてから9月1日に140円台を付けるまでは4カ月以上かかったのに対し、140円突破から10月20日の150円台到達までは2カ月かからなかったのだ。

 

しかも9月22日の介入でいったん140円近辺まで戻したのに、その後は円安が加速して、1か月ほどで150円台に進んでしまった。つまり、円安・ドル高が急ピッチで進む中で行われた9月の介入は、逆効果だったと指摘せざるを得ない結果に終わったのである。

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