コロナの「残る影響」
海外からの観光客が戻ることは、韓国にとっても日本にとっても観光業を再び活性化させる上でやはり歓迎すべきことであろう。
前述の済州島が観光客の日本への流出を懸念しながらも、この状況を逆手に日本からの観光客を呼び込もうという動きも見せている。
先月9月には韓国観光公社、済州観光公社、LCC航空会社のティーウェイ航空がチャーター便を運行させ、日本のメディアやインフルエンサーに向けて済州島のPRを行った。現在はまだ国際便の再開がされていない済州島であるが、11月中には日本の関空と済州島を結ぶ便が再開される予定でもある。
それでも、日本も韓国も海外からの観光客の受け入れを解禁したことを手放しで喜んでばかりいられない状況もある。
それは、やはり、約3年近くに及んで新型コロナによる混乱が生活や経済を一変させてしまったからだ。
特に韓国の場合、コロナ禍で飲食店は人数や営業時間制限、テイクアウトのみでの営業可能など様々な制限を加えられ厳しい状況に追い込まれた。