水着姿をインスタにアップする理由

ちなみにつーたんは、私が犬の散歩から帰ってきて「あー疲れた!」と言っただけで、俯き小言で「僕が行けばよかったんだよね」と言ってくるほど自分に否定的なところがある。

 

そうか、そうやって「自分が悪いのではないか」とつい思ってしまうようなことこそ、「自己肯定感が低い」と言うことなんだなとハっと気づく。「私なんて」と表面的に口にする人が必ずしも自己肯定感が低いわけではなくて……。

写真提供/バービー

インスタに水着姿をアップできるかどうかが自己肯定感とつながるかといえば、実はそうは言い切れないようにも思う。承認欲求がないと自分を認められないから、盛ってスタイルのいい写真をアップしたり、リア充な写真をアップすることだってあるだろうから。

私がなぜ高いのかを考えてみると、3歳ぐらいまでおっぱいを飲んでいたり、親に選択を指図されたことがない末っ子だったり、生育環境にプラスの要素はあれど、結局は、自分の置かれてる状況を良しと思えているからだと思う。

その点、自分に向き合うということだけは、嘘なくやってきた。そして、水着姿でもインスタに出したら面白いなと思ったら、出す。それは、「このボディラインが最高だから出す」というのとちょっと違って、出そうが出さまいが、人から揶揄されようが、「私の価値は何ひとつも変わらない」と思っているからだ。だったら、ひとりでも笑ってくれる人がいる方を選ぶ。

その姿について周りがどう思ったっていい。私は私。自己肯定感が高くても低くても、時間は誰しも平等にやってくる。自分のあるがままを見つめて、私は今日も明日も生きる。

写真提供/バービー

好評発売中!バービーさん初の著書『本音の置き場所

2020年11月に連載の10回目までが一冊の本『本音の置き場所』にまとまっています。加筆修正の上、バービーを生み出した料理に関するコラム、バービーが実際作ってみたレシピ、読者からのお悩み相談も書き下ろして加えています。
バービー連載「本音の置き場所」今までの連載はこちら(加筆修正の上エッセイ集『本音の置き場所』に収録された連載の多くは途中までしか読むことができませんがご了承ください)