「人口の4割がキリスト教徒」韓国で生まれた旧統一教会の「本国での異端度合い」がヤバすぎる

安倍晋三元首相の銃撃事件から3ヵ月以上が経っても、日本では世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る話題が途切れず、政府による「解散命令」が発動されるかどうかまで事態は進んでいる。しかしそもそも、「統一教会」とはどんな教団、存在なのだろうか。統一教会が生まれた韓国を中心に取材を行った。

旧知の韓国キリスト教信者の1人は、日本で統一教会について詳細に説明する報道がないことに不満を持ちながら、「少しでもキリスト教の知識があれば、統一教会が異端だとわかるはずだ。キリストが失敗した救済者だなんて、あり得ない話だ」と語った。

人口の4割がキリスト教の韓国では「異端中の異端」

統一教会が生まれた当の韓国では、旧統一教会の問題は今ではすっかり、人々の話題に上らなくなっているという。この信者はこうも語る。「韓国には、キリスト教の教団が、登録されただけで370以上もあり、全人口の4割がキリスト教信者だ。統一教会が異端中の異端ということは明らかだから、誰も統一教会なんて信じない。統一教会自身も韓国での布教は諦めているから、被害者も生まれないのだ」と語る。

8月18日、韓国統一教会、ソウルで日本のメディアに対する抗議集会を開催(写真:Chung Sung-Jun/Getty Images)
 

韓国は、東洋ではフィリピンに次ぐ「キリスト教大国」と呼ばれる。信者数は「改新教」と呼ばれるプロテスタントが1000~1200万人、「天主教」と呼ばれるカトリックが600万~800万人とされる。併せて人口約5000万人の四割弱がキリスト教信者ということになる。

このうち、ローマ教皇庁を頂点とするカトリックは一つの宗派でまとまるが、プロテスタントには数多くの教派・教団がある。韓国プロテスタントの最大教派は「長老教(チャンノ教)」だ。長老教は「大韓イエス教長老会」と「韓国キリスト教長老会」の二つの宗派から成り、信者数は合わせて約600万人とされる。

プロテスタント宗派は数多いが、その中で異端と認定された教団は、わずか2つほどしかないのだという。統一教会がその1つで、もう1つは2年前に新型コロナウイルスの感染騒ぎで話題になった「新天地イエス教証しの幕屋聖殿」(新天地)だ。

そして統一教会はキリスト教を基礎とするものの、イエス・キリストを「失敗した救済者」とし、創始者の文鮮明氏を真の救済者としている。新天地も教祖の李万熙総会長を救済者としており、両教団はプロテスタントの他の宗派から異端だと認定されてきた。

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