2023.03.10

舌がん、中絶4回、タモリの前で胸出し、家賃5万の借家で外界と断絶…女優・塩沢ときの「仰天人生」

奇抜な髪形とメガネでお茶の間の話題をさらった塩沢とき。清楚な女優としてデビュー、23歳年上の男に処女を捧げ、30歳で舌がんを患う。「がんと共生する」と決意、40歳で初めて絶頂を迎えたとあけすけに語り、家賃5万円の借家で生涯独身を貫いた、彼女の仰天人生とは――。
新刊『脇役稼業 名バイプレイヤーたちの生き様に迫る』に登場する名優たちに負けず劣らず波乱万丈だった、その知られざる生涯を紹介する。

「清楚な女優」として

「私も女優となった以上、そりゃスターになりたかった。なにしろこれだけ女優生活が長くても、主役ってただの一度もないのだから」

還暦を迎えた時に自著でこう振り返った女優・塩沢ときは、主役以上の存在感を見せてきた――。

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塩沢とき『愛ときどき涙』(講談社)より

'28年に東京・牛込区(現・新宿区)で生まれた塩沢は、'47年、俳優のオーディション 「東宝ニューフェイス」に合格すると、清楚な女優として'50年に映画デビューした。

4回中絶した後に、舌がん

だがその後、女優としては「パッとしなかった」という。

その理由を、「まだ処女で色気がないからだ」と思った塩沢は、たまたま知り合った23歳年上の会社社長に抱かれようと決めた。

 

結局、彼が他の女性とも付き合っていると知りながら、女優業を優先せずに7年ほど付き合い、4回も彼との子供を中絶した。

塩沢とき『愛ときどき涙』(講談社)より

彼と別れて30歳を迎えた'58年に、悲劇が襲う。

突如、舌の裏にピリッとした痛みが走り病院に行ったところ、舌がんと診断されたのだ。

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