フリーアナウンサー中村仁美さんのFRaU Web連載「騒がしくも愛おしい日々」(毎月1回・第1水曜日更新)。さまぁ~ずの大竹一樹さんとの結婚後、母として、妻として、そして一人の女性として、感じたこと、考えたことを、中村仁美さんならではの目線で綴っています。

子育ては思うようにいかないことばかり。子どもが予想外の行動を始めたり、全く泣き止まなかったり……。今となっては「懐かしいな」と笑って思い出せることも、子育て真っ最中の時にはなかなかそう思えないもの。今回は、そんな苦しくて涙を流した過去の日々を振り返り、今だからこそ気付けるようになったことについて綴っていただきました。

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今振り返ると「可愛い思い出」だけど……

この秋、早いもので、三男が幼稚園の入園準備に入りました。
そういえば、次男の入園試験は酷かったな~。
あの日帰宅して、次男が産まれてから初めて、お説教をしてしまったことが思い出されます。

三男の幼稚園試験当日。夫もスーツで向かいます。写真提供/中村仁美

普段保育園に通っていて慣れているはずなのに、その日は母子分離ができずに1人だけ泣きながら先生と戻ってきたかと思えば、面談時は、私が真剣に質問に答えている間、机の上に置いてあったティッシュペーパーを両鼻の穴に入れ、とぼけた表情で先生を凝視。先生が笑ってくれたからまだいいものの、こちらは怒り心頭! 大事な面談なんだぞ!と。

そんな、当時の私にとって“この世の終わりだ!!”くらい深刻だった1日も、今となっては次男らしい“愛しい思い出”となっています。

“喉元過ぎれば……”
振り返れば、キラキラと光る、ほんの数年前の子育ての日々。
でも、思い出になる前の、途切れることのない子育ての“渦中”にいると、目の前の息子達を愛でる事も忘れてしまう程、余裕がないのが現実です。

特に最初の子育ての、長男が小さな時は、同じような月齢の子と長男を比べて落ち込んだり、誰かの何気ない言葉に傷ついてしまうことがよくありました。