2022.11.03
# ビジネス

すかいらーくHD、衝撃の「大量閉店」は「起死回生の一手」かもしれない

早めの「損切り」なのか?

8月12日に発表された外食チェーン大手、すかいらーくホールディングス(以下、すかいらーくHD)の2022年12月期の連結業績予想によると、当初は40億円の黒字予想だった当期利益を20億円の赤字に下方修正するなど、かなり厳しい状況にあることが明らかになった。

これを受けてすかいらーくHDはなんと、「ジョナサン」や「ガスト」といったファミレス100店舗を閉鎖することも発表。すかいらーくHDの国内グループ店舗数は3013店(2022年6月30日時点、店舗数は以下同)となっており、そのうちの100店舗となると約3%にあたる。

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経営の根幹が揺らいでいるというほどではないだろうが、驚きのニュースだったことは間違いなく、ネット上でも心配の声が多く寄せられた。

そこで今回は、農業・食品・外食に携わるプロ向けWebサイト「Food Watch Japan」の編集長・齋藤訓之氏に、ファミレス業界大手すかいらーくHDがこの大量閉店に至った理由や、今後の予想などを伺った(以下、「」内は氏のコメント)。

 

日本初のファミレス「すかいらーく」

まずは、すかいらーくHDが現在の大手外食チェーンに至るまでの歴史を簡単に振り返っていただこう。

「1970年7月に1号店となる『すかいらーく 国立店』が誕生したときは、車での来店を前提としたコーヒーショップスタイルでした。シティホテルの朝食メニューに当たるものを、営業時間中いつでも注文できるメニューとしてそろえ、コーヒーは何杯でも注いでくれるアメリカ風のお店でしたが、日本はアメリカに比べて平日に車で移動する人が少なく、路線変更を強いられました。

そうして生まれたのが、“ファミリーレストラン”というスタイル。日本人にはまだ高級食のイメージが強かったハンバーグなどの料理を、比較的安価で提供し、土日のファミリー層を狙ったこの戦略が見事大成功します」

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