不良文化と織田信長は相性抜群!?「新・信長公記~ノブナガくんと私~」甲斐谷忍さん特別インタビュー

2022年は本能寺の変から440年というメモリアルイヤー。リレー連載「天下布武の創り方~信長クリエイターに訊く『コンテンツとしての織田信長の魅力』」では、ゲーム、マンガ、ソーシャルゲーム、ライトノベル等、これまでの「信長像」に新たな視点を加えてきた気鋭のクリエイターたちに取材。第7回は、実写ドラマも話題を集めた人気漫画「新・信長公記~ノブナガくんと私~」の作者・甲斐谷忍さんのインタビューをお届けする。

「新・信長公記~ノブナガくんと私~」(甲斐谷忍)

不良たちの「戦国時代」

不良文化と戦国時代は親和性が高い。独特の美意識を持つ生き様。派閥間の抗争を連想させる国盗り。信頼と裏切り。これが妙にマッチするのだ。特に織田信長。

若い頃、だらしないとも傾いているとも言える湯帷子を着崩し、子分を従え街を練り歩き、相撲を取り、川で泳ぐ。一見社会からドロップアウトした鼻つまみ者のような振る舞いで、織田家の者から煙たがれていた。しかし、それは世を欺く仮の姿。実際は市井の情報を集め、来るべき合戦のための訓練だった。すっかり定番となった解釈だが、不良漫画のプロットだと言われても遜色ないと感じる。

90年代、数多くの不良漫画がしのぎを削っていた時代には、信長の一代記を不良の抗争風に表現した「TENKAFUBU信長」(ながてゆか、講談社、1991)、信長を不良グループのボスとしてコミカルに表現した「脳みそプルン!(戦国ハイスクール)」(川口憲吾、講談社、1995)が存在する。両者とも戦国時代や織田信長が持つ不良・傾奇者要素をそれぞれ別ベクトルで落とし込んだ作品となっていた。

 

今回紹介する「新・信長公記~ノブナガくんと私~」も戦国時代のイメージと不良文化をかけ合わせた漫画作品。近未来の高校を舞台に、戦国武将のクローン達が学校の覇権を巡り、知略と武力で競い合うという内容だ。今年、本作を原作とした実写ドラマ「新・信長公記 ~クラスメイトは戦国武将~」が放送された。

学ランに身を包んだ戦国武将による抗争劇はどのように生まれたのか。「新・信長公記~ノブナガくんと私~」について、原作者・甲斐谷忍さんにお話を伺った。

※便宜上、歴史上の戦国武将と区別するため、「新・信長公記~ノブナガくんと私~」のキャラクターには敬称をつけています。

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