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現役・開成高校生が、元・開成校長と対談して考えた「受験勉強で大事なこと」
2022.11.30

賢さ控えめ開成ボーイ・後編

現役・開成高校生が、元・開成校長と対談して考えた「受験勉強で大事なこと」

現役・開成高校生が、元・開成校長と対談して考えた「受験勉強で大事なこと」 『偏差値40台から開成合格! 自ら学ぶ子に育つ おうち遊び勉強法』著者ぎん太さんと、元開成校長の柳沢先生。 画像ギャラリーを見る→

名門校・開成に通う現役高校生が、ほとんど塾に行かず、自宅学習中心で開成中学に合格するまでの実体験エピソードを綴り話題になっている『偏差値40台から開成合格! 自ら学ぶ子に育つ おうち遊び勉強法』(講談社)。「with class」で連載中の「賢さ控えめ開成ボーイ ぎん太の家族とおうち勉強法」も人気だが、ぎん太さん自身は「ごく普通の家庭に育ち、父親は会社員で、母親は専業主婦。親が高学歴とか、もともと教育関係者だったというわけではありません」という。では家族と取り組んできた勉強法は、教育の専門家の目にはどう映るのか。

ハーバード大学准教授・併任教授、東大教授などを経て、開成中学校・高等学校校長を9年間務めた後、2020年から北鎌倉女子学園学園長を務める柳沢幸雄先生と、ぎん太さんのお二人にインタビューを対談形式にし、全3部にわけてお伝え。中編『小4で偏差値40台から開成合格! 公立一貫校志望から御三家に合格できた理由』に続く後編です。

子どもが家事すると、いいことがたくさん!

教育熱心な家庭などでは、子どもは勉強で忙しいのだから、家事はしなくてもいい、というような考え方もある中、子どもが自然に家事をするエピソードがいくつも登場するのが、ぎん太さんのマンガエッセイのいいところ。思春期・反抗期の男子なんて、母親にぜんぶまかせっきりで、生活力ゼロ! といった先入観を心地よく覆してくれる。

『偏差値40台から開成合格! 自ら学ぶ子に育つ おうち遊び勉強法』ぎん太/講談社

ぎん太「母が上の弟・コンちゃんを妊娠したときに、『お母さんは大変だから、家事をやってね』と声がけをされていたので、幼稚園の頃から自分の上履きを洗ったり、お風呂掃除をしたり、自然と家事を手伝っていました。あ、手伝うって言うと、『手伝いじゃない、おまえの仕事だ!』って言われちゃうので……えっと、家事をする習慣はついていました(笑)。下に弟が二人いたことが大きいかもしれないですね。

家事のやり方を教わるとき、『私が今、死んでも、おまえたちがなんとか生きていけるように家事を教えるから、ちゃんと覚えなさい』と母から口グセのように言われて、幼いながらも心して家事に臨んでいたので。いい環境を作ってくれたなぁと思います」

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