2022.11.24
# ビジネス # エンタメ

BTSはK-POP“不毛の地”アメリカでなぜ成功できたのか?グローバルで愛される「楽曲の秘密」

2020年韓国のアーティストとしては初めて、「Dynamite」でビルボードHOT100の1位を獲得、2021年にはアメリカン・ミュージック・アワードで最優秀アーティスト賞も受賞した、人気男性グループ「BTS(防弾少年団)」。

しかし、今年6月にグループとしての活動休止、そして、10月にはメンバー7人が順次兵役を履行することが発表されました。早ければ年内にも最年長メンバーのJINさんが入隊すると言われており、その衝撃と影響の大きさについては、カルチャー誌はもちろん、経済メディアでも論じられています。

それにしても、BTSがここまで世界的に成功を収められたのはなぜでしょうか。今回はBTSの成功要因の中で、まずBTSというアーティストの基盤を作ってくれている彼らの音楽について、近刊『コンテンツ・ボーダレス』をもとにお話しできたらと思います。

小さな事務所から成功をつかんだ

2000年代から本格的に人気を集めた「韓流」は2010年頃になると韓国国内だけではなく、多くの海外ファンを持つ韓流スターが次々と増え始めることになりました。ただ、その当時は大手事務所に所属していることが成功できるスタンダード。大手事務所でなければなかなか成功しにくいとも言われていました。

なぜなら、大手事務所からデビューするアイドルグループであれば、巨大な予算をかけて徹底的な曲作りやマーケティング・PRなどをおこないますし、すでに放送局から新聞、雑誌などにもコネクションを多く持っているため、デビューとほぼ同時に世間からの注目を集めやすいのです。

そして、大手事務所のアイドルグループは速いスピードで韓国国内での成功を果たし、その次のステップとして日本や中華圏などアジアを中心に海外活動を強めることが比較的に多かったのです。

BTSの所属事務所であるHYBE(旧ビッグヒットエンターテイメント)の場合、今では BTSの成功とともに韓国で上場をするほどの大手事務所になりましたが、BTSがデビューした当時は会社設立からそれほど経っていない小さな事務所でした。

韓国HYBEのビル/Photo by Gettyimages
 

特にBTSがデビューした2013年頃だと、K–POP市場を代表するビッグ3と呼ばれる大手事務所(SMエンターテインメント、JYPエンターテインメント、YGエンターテインメント)がK–POP市場のほとんどを握っていたため、小さな事務所からデビューしたアイドルグループやアーティストには大きなチャンスはなかなか回ってこないことが現実でした。このような厳しい環境の中で、BTSが成功を成し遂げたのは本当にすごいことだと思います。

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