「結婚はしなくてもいいかな」…32歳で婚活をやめた女性を襲った「40代年収400万円」のリアル
老後の資金、足りていますか?
総務省統計局の2021年「家計調査」によると、世帯主が65歳以上の世帯の貯金額は、中央値で1588万円、平均値で2376万円となっています。
老後に必要な資金が2000万円もあるという、「老後2000万円問題」が騒がれていますが、2000万円を超える貯金がある世帯は、41.3%という結果です。およそ6割の世帯が2000万円を持たずに老後を迎えてしまいます。
2000万円で足りるかどうかは個人の生活スタイルによりますが、少ないほどに老後、破産しかねません。

親が破産すれば、そのしわ寄せは子供に来てしまいます。破産とまではいかなくても、親が経済的に困窮することで、子どものライフプランが一気に狂ってしまうことはよく起こります。年収がそれなりにあって、経済的には安心だと気軽に考えていた人が、いきなり親からお金の相談を受けて、窮地に立たされるなんてこともありがちです。
結婚すると共働きができたり、相手に支えてもらえたりするので、お金に関して不安になると結婚を意識する人も少なくありません。ただし、結婚は男女とも年齢が高まるほど困難なので、婚活を始めるのが遅くなると苦労してしまいます。
今回紹介する事例を読んで、今一度結婚について考えてみてください。
(個人の特定を防ぐため、内容は一部変更しています)
30歳を超えて婚活を開始した女性
岡村美鈴さん(仮名、〔以下同〕)は、都内の中小企業で営業として働く年収400万円の女性です。20代のうちは仕事に励みつつも、何人かの男性と交際し、プライベートも楽しんでいました。当時の彼女は、まだまだ先の話だと思って結婚は考えていなかったそうです。
「その気になれば、いつでも結婚くらいできる」と気軽に考えており、特に焦りもなかったといいます。
そんな彼女でしたが、30歳を過ぎたとき、ふと結婚願望が湧いてきました。