くも膜下出血で倒れた後、スマホを見た妻に浮気がバレて…昭和気質の48歳男性を待ち受けていた「残酷な運命」

酒もタバコも大いにやり、ビッグイベントを取材して記事を書く。そして女性との逢瀬も楽しんだ。しかし人生を謳歌していた彼を突然、病が襲う――。人間の運命とはなんとはかないものなのか。

体力には自信があったのに

「私が産経新聞の運動部長に就任したのは、2018年5月、48歳の時です。それまでは主に五輪関係の担当を長くつとめていました。夏季は水泳、冬季はスキーが多かった。アトランタ五輪で取材をした競泳日本代表の青山綾里は、後に我が社に入社して私の部下になっています。

とはいえ、部下からは少し煙たがられていたかもしれません。私は部長としては厳しいタイプで、記事にも独自色を出そう、スクープを狙おうと考える性格。酒も盛大に飲むし、煙草もかなりの量を吸う。まぁ、典型的な”ブンヤ”です。

身体も大きいし、体力には自信があるから無理もきく。そう過信していました。それがまさか、こんなことになるとは」

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埼玉県の郊外にある、障害者療護施設で、川越一さん(53歳)は、こう語った。車椅子に座り、堅く握られた左手を開こうと、右手で左手の指を一本一本、根気よく動かしている。左半身不随。それが川越さんの現状だ。彼が倒れたのは、運動部長になって4ヵ月後。くも膜下出血だった。

「実は、倒れる半年ぐらい前から、吐き気を伴う強烈な頭痛にたびたび襲われていました。肩の痛みもありました。

自宅近くの病院でMRIを受けたところ、『ストレートネック(うつむき姿勢過多などから起こる首の変形)ですね。血栓の兆候もあります』と言われました。ただ、その時出して貰ったロキソニンテープを首に貼ると症状が緩和された。とてもよく効くし、まぁ大丈夫だろうと思って、飲酒も仕事もそのまま続けました」

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