仕事も女性もお金も不自由はなかった...
配偶者の浮気が原因で婚姻関係が破綻するケースが一般的だが、夫婦がお互いに浮気を容認しながら婚姻関係を続ける「オープンマリッジ」「オープン婚」も増加しているという。
婚姻関係を解消しない原因は子どもへの影響や世間体など夫婦によってさまざまだ。
しかし、その結果夫婦に訪れるのは天国なのか、地獄なのか、はたまた平行線なのか。それもまた未知数である。

そんな「オープンマリッジ」「オープン婚」に実際に挑み、見事に玉砕したのがフリーランスデザイナーの今野幸宏さん(仮名・43歳)だ。
「当時の僕を一言で言うと、『超イージーモード』。仕事も女性もお金も不自由はなかったし、面白いくらいに物事がうまく進んでいたんです。だから妻の浮気を公認するのなんてたやすいものでした。自分がいい思いをしているのだから、人生ハードモードの妻にも幸せをお裾分けしてあげるよ、そんな悟りの境地でしたね」
幸宏さんは30歳の時に、介護士の彩香さん(仮名・当時28歳)と恋愛結婚した。彩香さんとの出会いはその2年前に遡る。幸宏さんが妹と同居していた渋谷区のマンションに、妹の同級生だった彩香さんが遊びに来たのがきっかけだ。
「当時僕はフリーランスとして独立したばかりで、あまりお金を持っていませんでした。そのため、渋谷区に住むには妹との同居が免れなかったんです。築年数は古いですが、広めの2DKで13万円の家賃を折半していました」