2022.11.25

「日本にストライカーがいれば…」マンガ『ブルーロック』に込められた「日本サッカー界への期待と願望」

2018年から「週刊少年マガジン」で連載されているサッカーマンガ『ブルーロック』(金城宗幸・原作、ノ村優介・漫画)は、2022年10月からTVアニメが放映中だ。ガンバ大阪やFC東京とのコラボや、日本代表のカタールW杯着用の新ユニフォーム発表時のコラボなどでサッカーファンにも知られているだろう。W杯優勝を目指すストライカー養成機関を描いた攻めに攻めたこのマンガ、W杯に合わせたこのタイミングにこそ、サッカーファンにも読んでもらいたい。作品の見どころ、読みどころを原作者の金城宗幸(かねしろ むねゆき)に訊いた。

 

「日本にストライカーがいれば」とみんな思っているんじゃないかと感じていた

――金城さんが、マンガの題材としてサッカーがおもしろいと思った理由は?

金城 まず何より僕自身がめちゃくちゃ好きだからです。それに、世界中の人が観ている人気のスポーツですしね。僕自身は遊びでやっていただけで、部活とかでのサッカー経験はないんですけれども。でも子どものころからずっと好きで特に日本代表を観ていたし、サッカーゲームもずいぶんやりこみました。

「週刊少年マガジン」編集部の方と企画について話しているときに「高校生が熱く戦っている話がいいよね」と盛り上がり、それから僕がずっと感じていた「ストライカーって日本になかなかいないですよね」という会話をしたらさらに盛り上がり、「これだ!」となりました。

――「サッカーを描く」といってもいろいろ切り口はありますが、『ブルーロック』は、なぜ日本中の高校からストライカーたちを集めてW杯優勝を目指す話になったのでしょうか。

金城 「日本がW杯を優勝するところが観たい」という僕の願望ですね。小さい頃から僕はテレビにかぶりついて真剣にサッカーを観て、「勝て!」と必死に応援していたんです。そのころから僕が思っていた「優勝して欲しい!」「日本にストライカーがいれば……!」という願いを持っている人って多いんじゃないかと。それを描けば少年マンガとして大きい話ができそうだな、という想いもありました。

そこから「日本人の特性は和を重んじる協調性で、日本のサッカー界が抱えている課題の根本は、その協調性がありすぎるゆえのエゴイスト不足なんじゃないか?」と僕が思っていたことを全部ぶち込んで原作を作りました。連載前には現役の選手やスタッフさん、元日本代表コーチの方といったサッカー関係者の方にも読んでいただいたんですね。めちゃくちゃ怒られるんじゃないかとビクビクしていたんですが、でもかなりの方から「その通りだよ!」と言っていただいて。取材すればするほど、この方向性で間違っていないんじゃないかなという気持ちになりました。

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