2022.11.09

「人喰い熊マップ」とデータでわかった…北海道にいる7頭の「人喰いヒグマ」が次に現れる場所

神々の復讐(後篇)

事件は道内各地に分散

昨年、ヒグマによる死傷者は12名(死者4名、負傷者6名)にのぼり、統計を取り始めた昭和37年以降で最多となったという。このうち死者を出した4つの事件について筆者が注目したいのは、事件が道内各地に分散している、つまり同時多発的に複数の「人喰い熊」が出現していることである。

なぜこのような事態に至ったのか。

その理由として、まず挙げられるのが深刻な過疎化だろう。

北海道総合政策部によれば、道内の全市町村179のうち、152、実に約85%が「過疎地域市町村」(令和4年4月)とされている。

Photo by GettyImagesPhoto by GettyImages

北海道の過疎は長距離バスに乗ってみればわかる。朽ち果てた開拓農家が、国道に沿って点々と残されているのが、車窓から伺える。

これは内地でも言えることだか、山間集落の高齢化、過疎化によって人間が撤退し、逆にヒグマが、そのテリトリーを広げつつあるのが、現在の状況である。またこれに関連して、農業の大規模化によって、無人の畑地に下りてくるケースが増えていることも指摘されている。

  • 『成熟とともに限りある時を生きる』ドミニック・ローホー
  • 『世界で最初に飢えるのは日本』鈴木宣弘
  • 『志望校選びの参考書』矢野耕平
  • 『魚は数をかぞえられるか』バターワース
  • 『神々の復讐』中山茂大