2人のお子さんの小学校受験を経験したフリーアナウンサーの青木裕子さんによる、日々の「子どもとの学び」を提案する新連載がスタートします。小学校受験では、季節ごとの“植物”や“行事”について問われたり、生活力が問われるような試験がおこなわれます。365日様々なところにある「学び」のチャンスですが、慌ただしく暮らしていると意外と忘れてしまいがち。青木さんが子育てをするなかで、お子さんのために徹底的にリサーチをし、親子一緒に体験した「学び」の数々を毎月2回シェアしていただきます。
今回は11月の行事について。11月は小学校受験本番のピークを迎えることもあり、お子さんたちの受験時期は忘れがちだった、と青木さんがいう行事とはーー
『子どもにとって、いい教育って?』をあわせて読む
「食育」にもぴったりの秋の体験
11月の行事と言えばなんでしょう?
そう、息子たちが小学校受験の時期、一番忘れがちだった行事、七五三です。男の子は5歳の一回きりですし(最近は3歳も写真を撮ることが多いようですが)、どうしても記憶に残りにくいのかなと感じていました。

混み合うシーズンを避けて、前撮りをしたり、お参りはなしにしたりとスタイルも変わってきて、11月に街中でかわいい着物姿を見かけることも以前に比べると少なくなった気がします。でも伝統行事ですから無理やりお勉強として覚えるよりも、「そろそろ七五三の季節だね」なんて自然と会話に出てくるような感覚が身につくとよいなあと思うのです。
ということで、我が家では11月になると毎年おやつに千歳飴が登場します。息子たちだけかもしれませんが、食と結びつくと俄然記憶に残りやすいような気がするのです。それも彼らの大好きなおやつ関連だとなおさら。
ひなあられ、柏餅、月見団子、クリスマスケーキなどなど、その時だけの特別なおやつの中で、若干地味な存在の千歳飴ですが、たまにはそんなおやつも良いですよね。その時だけの特別な食べ物を家族で楽しむことが出来たら、それはもう立派なイベントだなと思うのです。
