2022.11.13
# ライフ

入籍して半年で「オレ、男が好きみたい」ーーでも別れない幸福な二人

セックスは無くても結婚は成立する

籍を入れたばっかりで…

前編記事「結婚した相手がLGBTだとわかったら……新しい夫婦の形を考える」では結婚後にゲイであることを告白し、離婚したカップルの話を書いた。だが、その一方で、LGBTであることを認めて新しい関係で結婚生活を続けるカップルもいる。

由美子さん(仮名42才)は学生時代から交際してきた同級生の匠さん(仮名)と交際10年目の節目に26才で入籍した。

10年の交際期間中も3度別れてはお互いに恋人がいたが、1年以上別れた時期が空いた時でも結局元鞘に収まるを繰り返していたので、お互いに「結局戻るところはここ」と感じるようになり、どちらかからのプロポーズがあったわけでなく話し合いの末に入籍することに。

しかし、入籍して半年後のことである。当時お互いの職場が近かったこともあり、仕事終わりの時間に待ち合わせをし、この日は外で夕食を済ませようということになった。

由美子さんが待ち合わせ場所に到着すると、匠さんは先に瓶ビールを手酌で一杯やっていた。

「お疲れ様ー!」と、由美子さんも席に座るなりグラスを握り、匠さんのお酌で注がれたビールを一気に飲み干す。すると、匠さんはビールを片手にぽろっとつぶやいた。

「由美ちゃん、あのさ、なんかよく分かんないんだけど、、、俺、佐々木が他の男と仲良くしてるの見てるとヤキモチ焼くんだよね。なんだろこれ」

Photo by gettyimages

佐々木とは、2人の共通の幼馴染で共通の親友の男性だ。

「え!? どういうこと!? 佐々木に恋愛感情があるって意味!?」

由美子さんはまだ酔いが回っていないシラフの状態ですぐに切り返した。

「たぶん。そうなんじゃないかな」

思いもよらない一言に由美子さんは絶句した。

「籍を入れたばっかりでこれってなんかすごい爆弾なんだけど。別れたいってことなの!?」

 

由美子さんは突然のカミングアウトにパニックになりながら大声をあげた。

「いや。そうじゃないよ。由美ちゃんのことは好きだし幸せになりたい。別れたいとは思ったことないし別れるつもりはない」

自分のことは好きだけど、他の男の子とも好きだという突然の夫の発言をどう理解して処理して良いか分からなくなった由美子さんは、この日は飲んでも飲んでも酔えなかったという。

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