2022.11.18
人生の達人・林真理子が「初対面の人と打ち解けるため」に「絶対にやっていること」、お教えします
野心を持つことの大切さを説き、46万部の大ヒットとなった林真理子『野心のすすめ』(講談社現代新書)。
このたび、それ以来9年半ぶりの新書となる『成熟スイッチ』(同)が発売され、大注目を浴びている。
ここでは、著者の林さんが人付き合いをするときに気をつけていることをご紹介しよう。
初対面の人の心をどうひらくか
1995年以来ずっと『週刊朝日』で対談連載を続けてきました(2022年10月より不定期掲載に)。さすがにそれだけ長い期間やったら、対談相手のゲスト全員とすんなり打ち解けたというわけにはいきません。機嫌が悪くて約束の時間から45分間、控え室から出てきてくれない女優さんもいましたし、何人かの方々とは話がちっとも盛り上がらず、どんよりとした空気のまま対談終了の時刻を迎えたこともありました。
解剖学者の養老孟司先生は、私がとくに切望してお迎えしたゲストだったのですが、緊張が伝わってしまったのか、なかなか会話がうまく進みませんでした。少し落ち込んで、その日の夕食を一緒に食べた友人に、
「頭のレベルが違いすぎたかな」
とこぼしたら、
「『バカの壁』は突き破れなかったのね」
と言われたものです。