2022.11.13

「子どもの頃、朝ごはんを食べたことないです」“アスペルガー症候群”の母親を持った30代娘が「うちって変だな」と思った小学生時代

小学生から食事は自分で作る

前回記事に引き続き、アスペルガー症候群の母親を持った直美さん(仮名・30代)の実例を見ていく。

photo by gettyimages

直美さんは小学校に上がった頃から、「うちって変だな」という気持ちを持っていたという。

「向こうに母がいて、私はママーとかけよって抱き着く。こういう時、普通のお母さんはニコニコして抱きしめてくれるんですよね。でも、うちの母はどこか遠くを見ていると言うか、抱きしめてくれることはなく、スーッと通り過ぎるタイプの人でした。さみしかったです」

直美さんの家庭は暖かいとは言えなかった。

「母は結婚前に看護師をしていたそうですが、職場でいじめに合い、うつ病になってやめたそうです。結婚してからは、ずっと専業主婦です。でも、疲れていると言って掃除も料理も片付けもしないから、家はぐっちゃぐちゃ。父はそんな母に腹を立て『離婚する!』と怒鳴り、私が大泣きする。そんなことをしょっちゅうやっていました。母は朝起きないし、父の出勤は遅いので寝ている。なので、自分で起きて学校に行っていましたから、遅刻も多かったです。朝ごはん? 食べたことないです。今の言葉で言えば、ネグレクトじゃないかな。こんな環境で育ったので、自分のことは自分でやるしかありませんでした。小学校高学年ぐらいから、食事は私が作るようになりました」

 

直美さんが特にさみしさを感じたのは、学校行事の時だった。

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