2022.11.13

母親が“アスペルガー症候群”の家庭で育った30代女性が、男性から何度も何度もフラれてしまった理由

「私に問題があるんじゃないか」

前回記事で見てきたように自分は両親に愛されていないという気持ちを抱えて生きてきた直美さんだが、お母さんがアスペルガー症候群だと診断されたことで、さみしい子ども時代に決別することができた。しかし、問題がすべて解決されたわけではなかった。

photo by gettyimages

直美さんは摂食障害の治療を受けつつ、トリマーになるために専門学校に通い、やがて働き始めた。自分の店を持つという目標を掲げ、夢に向かって邁進する直美さんだったが、ちっともうまく行かないのが恋愛だった。

「私は男性に年収は求めません。家庭を大事にしてくれる人の方がいいんです」

休みの日に家族でピクニックに行くような家庭を作りたいというのが直美さんの考えで、そういう男性と交際し同棲したが、大喧嘩をしてフラれることを繰り返していた。

「私は彼のために、料理も掃除も一生懸命やっていました。でも、あまりにフラれることが続くと、さすがに私に問題があるんじゃないかと思えてきました。それで、いろいろ本を読むようになりました。仁科さんの本に出合ったのもその頃です」

 

直美さんは拙著『間違いだらけの婚活にサヨナラ』(主婦と生活社)の読者で、直美さんがメールをくれて、私たちの交流が始まった。

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