2022.11.30
# ビジネス

「企画を考えるのが苦手」な編集者がなぜベストセラーを連発できるのか?ヒットにつながる「5つの秘訣」

「本が売れない」と言われている昨今だが、そんな中、次々とベストセラーを生み出している編集者もいる。それが、飛鳥新社の矢島和郎さんだ。

矢島さんはこれまで、子どもが10分で寝る絵本『おやすみロジャー』(11月18日に100万部を突破)や、感性が細やかな人向けに作られた『“気がつきすぎて疲れる”が驚くほどなくなる“繊細さん”の本』(60万部)、読むと涙が溢れると話題の絵本『ぼく モグラ キツネ 馬』(24万部)などヒット作品を連発している。

しかし、そんな敏腕編集者の矢島さんに話を聴いてみると、意外にも企画を考えるのが苦手なのだとか。では、どのように「売れる本」を作っているのか。他の業界でも使えそうな、意外な5つの秘訣とはーー。

秘訣(1)「売れている実績」より「自分の好き」を重視 

矢島さんは本作りの中でも、海外の翻訳書を手掛けることが多いという。それは自分の弱みを知った上での戦略だった。

矢島さんが担当した翻訳書の一部
 

「本を作るのはすごく好きなんですが、僕は企画を考えるのが苦手なので(笑)ゼロから作るよりも、完成された翻訳書を選ぶ方が見通しが立って作りやすいんですよね」

しかし、海外で売られている数多の本の中から選ぶのは、至難の技。しかも、矢島さん曰く、海外で売れているからといって、日本でも売れるとは限らないのだそう。では、どのように「日本で売れる本」を見定めているのか。

「一番最初にチェックするのは、この本を日本に持ってきた時に、日本の読者に喜んでもらえそうかという点です。その上で最終的には、自分が読んで好きかどうかを重視して選んでいますね。それは、海外で売れているという実績よりも大事にしています。

なぜかというと、海外でものすごく売れていても、自分があまり興味がないものだと、その本を読む読者の気持ちを想像したり研究したりして、もうワンクッション工程が増えてしまうからです。

自分が読んで好きな作品というのは、少なくとも読者が一人いる。読者をリアルに想定できるので、一番手っ取り早いんです」

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