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元衆議院議員・金子恵美と考える「投票に行ってと言われると気が重くなる」理由
2022.11.23

「こどもも大人もわかる政治」入門

元衆議院議員・金子恵美と考える「投票に行ってと言われると気が重くなる」理由

元衆議院議員・金子恵美と考える「投票に行ってと言われると気が重くなる」理由 写真/金子恵美さん提供 画像ギャラリーを見る→

内閣府が令和元年に発表した「子供・若者白書」(平成30年に「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」として13歳から29歳までの男女を対象に実施)によると、日本の若者で「今の自国の政治にどのくらい関心がありますか」との項目に、「非常に関心がある」又は「どちらかといえば関心がある」と回答した人の割合は43.5%で、同様の回答をした諸外国の若者の割合と比べて低く、平成25年度の調査時よりもさらに6.6ポイント下がっているという。

この調査から4年、国内外で起きたさまざまな出来事をきっかけにSNSなどで投票や政治への関心を呼びかける投稿を目にする機会が増えてはいるが、一方で若者に限らず30代以上の大人たちからも「政治に期待が持てない」「自分が投票したからといって何かが変わるのか?」という声も。持続可能な社会実現のため、まずは「知る」ことから、ということで世界各国と比べて女性議員比率がかなり低い日本で、衆議院議員を2期務めた金子恵美さんに「政治に参加する」面白さを学ぶ連載がスタートします。

(以下、金子さんのインタビューを夫の宮崎謙介さんがライターとして寄稿してくれました)

 選挙で「誰に入れたらいいかわからない」が起こる理由

はじめまして、金子恵美です。

私は29歳の時に新潟市議会議員に立候補し、県議会議員、国会議員と計10年間の議員生活を送ってきました。総務大臣政務官の役職を拝命し、当時の高市早苗総務大臣のもと、総務省における行政や国際会議への出席など、多くの世界をこの目で見てまいりました。政治に携わるなかでいつも感じていたことは「百聞は一見にしかず」ということです。新聞や雑誌などの記事、または書籍を通した「政治」からは感じられないリアルな世界がそこにはありました。

政界を引退し、一児の母となり、一国民として社会で生活する日々において、議員時代に苦労して手がけたものがカタチになっている喜びを感じることもあれば、また新たな不便さを目の当たりにすることもあります。きっと多くの方々は、漠然とした不安と政治への不満を抱えながら、この日本で生きていらっしゃるのだろうということが実感として湧くようになりました。政治家を経験した子育て中の一児の母として、政治側が社会に対し伝えられていない事を私なりにお伝えできればという思いを抱くようになり、FRaUwebで連載を始めることになりました。

「政治」という言葉を聞くと、自分とは遠い存在の世界だとか、難しい世界の話だとか、おじさんたちの古くて硬い世界の話、などとお感じになる方も多いのではないかと思います。たまたまですが、私は父親が小さな村の村長をしていたので政治が身近でした。幼い頃から父が村長として活動していたので、自分の家の父親というより、村の行事などで挨拶をする村長さんという印象の方が強く、不思議な気持ちを抱えて育ちました。
特殊な環境で育ったからこそ私は政治を身近に感じることができたのですが、何も私のような環境でなくても、考え方や意識ひとつで政治を自分ごとにできると感じています。

これまで、実際に政治家に関わることで政治への意識が変わった多くの方々を見てきました。このコラムを通してみなさまが政治を身近に感じていただける一助を担えるよう頑張ってまいります。

写真/金子恵美さん提供

さて、みなさまが政治を意識する時はいつでしょうか。多くの方々は選挙の時にそれを感じることでしょう。
テレビCMが流れたり、新聞の広告に政党のPRを目にしたり、SNSで政治家たちが一斉に活動報告をしたり、と急に賑やかになりますよね。

だけど、いざ「投票に行きましょう」と言われても誰に票を入れたらいいのか、どのように考えればいいのかがわからないという声を多く耳にしてきました。
だから、結局他人事に思えてしまい、自分には関係ないと思い投票に行かなかった、という率直な声を、国会議員を辞めてからよく聞くようになりました。

「選挙に行くべきだ」と政治家をはじめ、いわゆる有識者の方々はそう言いますが、一般社会と政治との間に距離があることもまた真実です。
投票に行ってもらうために、政治側はただただPR合戦をするのではなく、もっとお互いの距離が縮まるような日ごろの活動、運動が大切になってくると考えます。

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