甚大な被害を出し、人間を嘲笑うかのように挑発…!最恐ヒグマ「OSO18」の捕獲が今年も困難である「深刻な理由」

週刊現代 プロフィール

人間の生活圏に近づく脅威

人間の足並みが揃っていない一方で、さらなる不安要素も生じている。

一つはオソが牛を襲う場所が、人間の生活圏に近づいてきていることだ。

「昨年まで牛がやられるのは、牛舎から遠い放牧地でした。しかし、佐々木牧場は住宅からわずか250m、8月の久松牧場での被害は牛舎から300mの場所で被害が出ています。

オソは確実に人がいる場所へと近づいています。そこで出くわした人が、犠牲となる可能性も高まっているのです」(前出・ベテラン猟師)

佐々木牧場の放牧地でOSO18に襲撃された牛(写真提供/佐々木牧場)佐々木牧場の放牧地でOSO18に襲撃された牛(写真提供/佐々木牧場)
 

もう一つは、オソが今後も長期にわたり被害を及ぼす可能性だ。オソは現在10歳前後の個体と考えられている。大きな病気などしないとすると、今後10年近くにわたり、被害を出し続けることもあり得る。

ヒグマは5歳前後から繁殖が可能となる。オソの遺伝子を受け継いだ二世が道東で次々と誕生しているだろうことは想像に難くない。

前出の佐々木さんも、第二のオソの出現を脅威に感じている。

「たとえオソのDNAを持っていなくても、オソが牛を襲うのを見た若いクマが真似をして牛を襲い始める可能性だってあります。

今後、牛は簡単に捕食できる食糧だと学習したヒグマが現れても不思議ではない」

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