保健所は行くたびに元気をもらえる場所

行き場を失った犬や猫を家庭で慣らしてから新しい家族を探すという、保護活動を個人でしているtamtamさん。夫と二人の子供と暮らすtamtamさんの家庭には、代わる代わる保護犬や保護猫がやってくる。

tamtamさんがこうした活動を始めたきっかけは、10年以上前に出会った1匹の子猫だった。血液の病気のために出会いから2週間でこの世を去ってしまった子猫に、tamtamさんは「生まれ変わって、私のもとにまた戻って来てほしい」と必死に願ったという。そして目の前の小さな命と向き合うため、動物の保護施設の職員となった。

その後tamtamさんは、施設やブリーダー犬舎の残酷すぎる実態の中で働きながら、個人で保健所からの犬や猫の引き取り活動を始め、その様子をマンガに描いてインスタに投稿し始めた。
共感するフォロワーは増え続けて現在は4万6千人になり、投稿は今月1冊の本になった。それが『たまさんちのホゴイヌ』(tamtam著/世界文化社)だ。

これは、tamtamさんが公益財団法人の動物保護団体に勤務後、個人で「一時預かりボランティア」を続ける自身の活動をイラストで綴ったコミックエッセイだ。
tamtamさんは自分に入る印税すべてを保護活動に寄付することで、本を買ってくれた方々、活動を応援してくれる方々への感謝を伝えたいと書いている(2022年10月27日インスタ「tamasister@」より)。
本は発売から1週間で重版が決まった。

『たまさんちのホゴイヌ』(tamtam著/世界文化社)

現在は、長崎県にある「アニマルポート」という殺処分もある保健所と連携しながら、保護犬や猫の引き取り活動を続けるtamtamさんだが、以前は「保健所は怖いところ」と思っていた。だが今は用がなくても「アニマルポート」に通い、行くたびに元気を分けてもらっているという。

 

これまでにtamtamさんの保健所に対する見方がなぜ大きく変わったかを、長崎県の保健所「アニマルポート」での出来事を通してお伝えしてきた。
#3では、保健所で命の期限を迎えた保護犬「モカ」は、ボランティアさんの家で一時預かりしてもらえることになった。職員に見送られたモカだったが、預けられた先の家で驚くべき行動に出たという。モカにいったい何が起きたのか。

『たまさんちのホゴイヌ』の中からマンガ試し読みととに、tamtamさんのインタビューをお届けする。