2022.11.21

一部上場企業勤め「35歳童貞」夫の悲劇…結婚相談所で妻と出会った彼が「見落としていたもの」

結婚相談所は、言わずと知れた“結婚する相手に出会う場所”だ。登録しているのは、「結婚をしたい」と真剣に考えている人たち。婚活アプリ、出会い系アプリ、婚活パーティ、相席系居酒屋などには、“恋人を探したい““異性の遊び相手を探したい“と思っている人たちもいるだろう。

しかし、結婚相談所に登録する目的は、あくまで“結婚”。ただ、結婚相談所での出会いの落とし穴は、交際期間が短く、相手の人間性を見極められないということではないだろうか?

今回は、こんな事例をご紹介する。

PHOTO by iStock
 

一世一代のプロポーズ。しかしその後‥‥

「今夜は、りさ(33歳、仮名)にプロポーズをする」

たかひこ(33歳、仮名)は、そう決めていた。お見合いしてから6か月になる。結婚相談所の交際期間としては、機が熟していた。

2人は、大都会の夜景が窓一面に広がる高層ビルの最上階のレストランで、フレンチ料理のフルコースを堪能していた。たかひこ(35歳、仮名)は、デザートが運ばれてくる前になると、りさに言った。

「ちょっとトイレに行ってくるね」

準備は万全だった。トイレに立つふりをして、入口に立つ店のスタッフに声をかけると、レジブースの奥から前もって預けておいた11本の真っ赤なバラの花束を持ってきてくれた。バラは、本数で花言葉が変わる。11本のバラの花言葉は、『最愛の人』。

それを両手に抱え、ケーキを持ったウィイターと共に、りさの元に向かう。ケーキの上に乗せられたチョコレートプレートには、“僕と結婚してください”と書かれている。

2人がりさのもとに近づくと、一瞬店内の照明が落ち、明るくなった途端ウエディングソングソングが流れ出した。レストランに居合わせた全ての客の視線が、2人のテーブルに注がれた。

驚きで目を丸くして立ち上がるりさに花束を手渡しながら、たかひこは、言った。

「僕と結婚してください」

りさは、突然のことで驚いているのか、顔を少しこわばらせながら、小声で言った。

「は、はい」

レストラン中の客たちから、自然と拍手が沸き起こった。その幸せな雰囲気とは裏腹に、りさの顔はうれしそうではなかった。

一方たかひこは、一世一代のパフォーマンスに緊張しながらも感情が昂り、それが成功したことの安堵で、彼女の表情を読み取る余裕もなかった。

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